遺体によってにおいが全然違う“強烈な腐臭”…『火葬場で働く僕の日常』作者・下駄華緒が語る“ご遺族とリアルな現場”

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最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常(竹書房)

 ミュージシャン、怪談師として活躍する下駄華緒さんは元火葬場職員という異色の経歴をもつ。今年9月には火葬場職員としての経験を漫画化した『最期の火を灯す者火葬場で働く僕の日常』(竹書房)が発刊された。今回は下駄さんに漫画にも描けなかった火葬場のショッキングな裏側を詳しく伺った。

――火葬場に就職された経緯を教えて下さい。
下駄華緒(以下、下駄) 正直どこから就職するんやろ? 裏口でもあるんなかな? って思いますよね。僕の場合は当時やってたバンドの先輩が火葬場職員で「求人に載ってるよ」って教えてくれたんです。タウンワーク見たらほんまに載ってましたね。僕が行ったのは民間の火葬場でした。

 僕が働いていたところはお給料が手取りが17〜18万。2年に1回競売入札の業者の更新があります。更新する度に会社が変わるので昇給もありません。そんな環境からベテランの方は辞めて行くことも結構ありました。

 仕事内容はそんなにハードなものではないです。でも場所によって差があって、特に東京23区は忙しい所が多いでしょうね。自分は何箇所か火葬場を持ち回りで行きましたけど、一日の火葬件数が20件ぐらいの中大規模のところから、2〜3件までの小規模まで色々あります。小さいところだったらそれこそ0件の日もあったりしますね。

――火葬場職員には色々と大変そうなイメージがありますが、特に嫌だったことなどは?
下駄 嫌だったことは特にありませんね……。ただ、実際働いてみると驚いたことはありましたね。僕が印象に残っているのはにおいが強いご遺体。海で水死された方のご遺体は腐った生ゴミ、排便、磯の臭いが混じっていて、言葉にするのが難しいにおいでした。ほんまに強烈なやつは棺に目張りしてもにおってしまうんですよね。

 ある時、目張りした後に「棺の中に物入れたい」って言わはるおばあちゃんがおったんです。もちろん断ったんですけど、どうしても……ってことやったんで特例で目張りを外したら、火葬場のホール中ににおいが充満して。それで、おばあちゃんの方も「オェ!」ってなってましたね。

――それほどのにおいだと、 体について取れなくなるんじゃないですか?
下駄 線香ってあるじゃないですか、あれが凄いんですよ。どんなにおいも線香のにおいで消えるんですわ。先人の知恵ですね。

 他には嫌ってほどではないですけど、袖に骨粉つくのは日常茶飯事です。お骨上げでつくんですよね。火葬中に小窓から火の粉が飛んできてよく袖に穴が空いたりしました。

――火葬場では心霊現象など多いですか?
下駄 心霊経験はほとんどないです。こっちはちゃんと仕事してるから、例え化けて出てきたとしても「『ありがとう』」って言いに来たんかな?」と言う気持ち。僕自身は全く霊感がないんですけど、人によっては亡くなったお父さんからなぜか電話がかかってきたとか、葬儀の現場はそういう体験談はあったりするみたいんですね。

――火葬場職員をされて死生観が変わりましたか?
下駄 ほんまに人はいつかは誰もが「遺体」になるんですよ。腐敗したら色も変わるし、絶対に生き返れへんなっていう無情さを感じます。

 こういう仕事をしてると亡くなった方ばかり見てるんで、「より善く生きようと思いますか?」って聞かれるんですけど、火葬場で働いた結果思ったのは”人はいつ死ぬか分からん”ってことですね。人って満遍なく死ぬ。より善く生きようって言うのは長生きすることが前提なんですよ。でも自分が長生きできるかどうかは誰にも分からない。僕はいつ死ぬか分からんからこそ、とりあえず日々楽しく生きようと思ってます。自分のおじいちゃん像を考えなくなりましたね。

 それに火葬場に運ばれてくるのは、老人ばかりじゃない。老人じゃない人もたくさん亡くなってます。実は中学生とか高校生の自殺はめっちゃ少ないんですよ。50~60代の男性の自殺が圧倒的に多かったですね。後から厚労省の統計見たら僕の実感は合ってました。

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