1897年に宇宙人が埋葬された“オーロラUFO墜落事件”とは!? 極秘組織「ソノラ・エアロ・クラブ」の謎

 事件当時10歳にも満たない少年であったスティーブンス氏だったが、当日の朝、父と一緒に牧場仕事をしている時に、低い空を光り輝く葉巻型の飛行物体が通り過ぎたのを目撃した。そのまま飛行物体がプロクター判事の敷地のほうへ飛んで行くのを認め、その後に爆発音を聞き、火の粉が上がるのも見えたという。

「いったい何が起こったのか、すぐに現場に行きたいと思いました。しかし父は先に仕事を終わらせなければならないと言いました」(スティーブンス氏)

 しかしその翌日、スティーブンス氏の父親は息子を現場に連れて行き、父子共に機体の残骸を目撃することができたということだ。

 ジム・マーズ氏はこのインタビューを行った際に、仲間のジャーナリストであるビル・ケース氏と“パイロット”が埋葬された教会墓地も訪れている。

1897年に宇宙人が埋葬されたオーロラUFO墜落事件とは!? 極秘組織「ソノラ・エアロ・クラブ」の謎の画像3
「Texas Hill Country」の記事より

 ビル・ケース氏は墓の上で金属探知機を作動させたのだが、この墓の下には少なくとも3つの大きな金属片が埋まっていることが示されたのだ。

 この後、ビル・ケース氏は再びこの墓を金属探知機を携えて訪れたのだが、この時には金属反応が見られなかった。現場には鉄パイプが地中に挿入された形跡があり、何者かがこの下に埋まっていた機体の残骸を掘り出して持って行ったことは明らかであったという。

 1970年代中に墓の墓標も盗まれてしまい、パイロットの墓の正確な位置がわからなくなったということだ。

 最近になって再び調査チームにより、地中レーダーを使ってパイロットが埋葬された地点を特定する試みが行われ見込みのあるデータが得られたのだが、墓地の管理局は墓を発掘する許可を与えていない。

 2004年に作家のマイケル・バズビー氏はこのオーロラUFO墜落事件を含む1896年から1897年の謎の葉巻型飛行物体現象を扱った著書『Solving the 1897 Airship Mystery』を出版している。同著の中でバズビー氏はこの謎の飛行物体の背後には、エイリアンではなく人間の組織があることを示唆している。

 その組織とは、アーティストのチャールズ・デルショー氏らがカリフォルニア州で結成した飛行船製作秘密組織「ソノラ・エアロ・クラブ(Sonora Aero Club)」である。この組織の存在は、1960年代にヒューストンの骨董品店で奇妙で美しい飛行船の絵が発見されたのをきっかけに明らかになったという経緯がある。

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