イギリスで最も危険な植物を触ってしまった女性がヤバイことに… 入院1カ月、半年間の車椅子生活を余儀なくされる
イヌの散歩中に路傍に生えていた草に意図せず触ってしまった女性は翌朝、手と顔をはじめ身体がとんでもないほどに膨れ上がってしまった――。身近に潜む恐怖の植物にはくれぐれも気をつけなければならない。
路傍に生えるジャイアントブタクサの恐怖
2021年のある日、イングランドのロイヤル・レミントン・スパ在住のティナ・サビーヌさん(当時28歳)はいつものようにイヌの散歩をしていた。しかしその散歩コースには思わぬ危険が潜んでいたのだ。
イヌが立ち止まったり駈け出したりと、イヌの散歩では予期せぬ動きを余儀なくされることもあるが、散歩中にサビーヌさんは近くに生えていた危険な植物に触れてしまっていた。
その日の夜は何の問題もなく就寝したサビーヌさんだったが、翌朝に目覚めると自分の身体が激変していることを知ってショックを受けることになる。
「目が覚めると、身体を動かすことができませんでした。痛みはありましたがひどい痛みではなく、単に不快な痛みでした。自分の手を見てみると、手が爆発したかのように真っ赤になっていました」(サビーヌさん)
バーミンガム病院に搬送されたサビーヌさんだったが、そこでその日初めて鏡を見ると自分の顔がパンパンに腫れあがっているのを知りさらにショックを受けることになる。
最初に医師らは彼女の顔と手を見て“アシッドアタック”の被害者なのではないかと誤解したという。ちなみにアシッド・アタック(acid attacks)とは、硫酸などの劇物をかけ、火傷を負わせる非道な暴力行為のことである。
酸をかけられたことはないと説明するサビーヌさんに、医師らは何らかの苛烈なアレルギー反応を疑ったのだったが、詳しく診断したところ、これは「イギリスで最も危険な植物」と呼ばれるジャイアントブタクサ(Giant Hogweed)に接触したことが原因であることが突き止められたのだ。サビーヌさんのイヌの散歩コースには確かにジャイアントブタクサが生えている場所があった。
ジャイアントブタクサはきわめて人体に有害で危険な毒を含んでいて、樹液が皮膚に付着したまま太陽光か紫外線を浴びると、深刻な植物性光線皮膚炎を発症する。皮膚が赤く腫れ上がり、痒みを引き起こした後、48時間以内に水疱を生じさせるのだ。最終的に黒や紫色の傷として数年間もの間、肌に残り続けるため、入院での措置が必要とされている。さらに怖いのは、たとえわずかな量でも眼に樹液が入ってしまうと失明する可能性があることだ。
「まだそこに生えています」
歩くことも身体を動かすこともできなかったサビーヌさんはそのまま1カ月間入院し、2週間目にようやく立って歩けるようになったのだが、その後の6カ月は電動車椅子を使うことを余儀なくされた。
現在でも杖を使用しなければならず、植物を触った右手はまだうまく動かすことができないでいるという。「指が腫れて、指輪を切断して外さなければなりませんでした。この指は今でも腫れています」と語る。
「病院に行くまで鏡を見なかったのですが、顔の右側が膨らみすぎて“テレタビーズ(子供向けテレビ番組のキャラクター)”のように見えました。前日に犬の散歩をしていたので、そこで(ジャイアントブタクサに)接触して顔に触れたのだと思います。水ぶくれができて、とても痛かったです」(サビーヌさん)
彼女はこの一件で背骨に血栓ができ、歩くのが苦痛になったとも付け加えている。
「ブタクサに接触したと思われる場所に行ってみましたが、まだそこに生えています。外で遊んでいる子供たちがいて、それに触れるかもしれないと考えると恐ろしいです」(サビーヌさん)
イギリスをはじめ西ヨーロッパの一部とアメリカで自生しているこの危険なジャイアントブタクサは日本での自生は確認されていないようだが(※オオブタクサ(Giant Ragweed)は別種)、人知れずどこかで生えているかもしれず見知らぬ野草を不用意に触れないようにしたいものだ。そして海外へ行く際にも、滞在先にこの種の危険な野草があるのかどうか事前に調べておくに越したことはないだろう。
過去にトカナでは「自殺植物に触れてしまった女性」についても記事にしている。こちらは吐き気を催すような激しい痛みが半年間も続いたそうだ。
参考:「Daily Star」ほか
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2024.10.02 20:00心霊イギリスで最も危険な植物を触ってしまった女性がヤバイことに… 入院1カ月、半年間の車椅子生活を余儀なくされるのページです。入院、ジャイアントブタクサ、皮膚炎などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで