「財宝の隠し場所」が記された手紙が発見される!? 奇妙なボトルが流れ着く=英
海外で近年流行しているのが、専用の機器を用いたリアル宝探しだ。畑や水辺で金属探知機等の機械を用いて昔の貴金属等を探すというもので、収穫は主に昔のコインなどが多いようだが、中にはとんでもないお宝が見つかることもあるという。
7月末、クリス・グリーン氏はテムズ川のほとりでマッドラーキング(泥ひばり)と呼ばれる宝探しを行っていた。すると、川岸に流れ着いたと思われるガラスの瓶を発見。中にはラミネート加工された手紙が入っていたのだが、その内容が「隠された宝の存在」を匂わせるような内容だった。
“広くて重い、町を満たす、フリーホールドの北、私を見つけられる”
この手紙に興味をそそられたグリーン氏は上記の四行詩をSNS上に投稿し、謎を解くために広く呼び掛けることにした。
「今日はちょっとしたパズルがあるんだ。先週、テムズ川でボトルに入ったメッセージを見つけたんだ。何かの暗号のようだが、私には難解すぎる! 間違っているかもしれないけど、これってアメリカのヒントがあるってこと? 海の向こうの友達が助けてくれるかな?」(グリーン氏)
この投稿に多くの人が興味を抱いた。
フリーホールド(freehold)はイギリスにおける自由土地保有権を意味する。不動産の所有形態の一つで、土地や建物を所有する権利が永久的にオーナーに所属している場合が該当する。土地に対する規制が少なく、改装にある程度の自由度がある。だとすると、手紙の主は自分の所有する土地の北に宝を埋めたのだろうか。ちなみにこの手紙はプリントアウトされた上でラミネート加工されていた。
そのため筆跡や署名等の作成者に繋がるヒントは確認できなかった模様。
今のところ誰もこの手紙の謎を完全に解読することはできていないようだが、真相が明らかになる日はくるのだろうか。
【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】
【トカナのコメント】
宝のヒントが書かれている紙がラミネート加工されていることに加え、それが入っていたボトルの形状が新しく、また劣化もさほど見られないことから、かなり最近のものだと考えられる。そういう意味では徳川埋蔵金やナチスの金塊などの歴史ロマンはない。また、ただの悪戯、もしくは投稿者が話題作りで自演自作している可能性もあるだろう。だが、大富豪のお遊びという線も考えられる。実際に「フォレスト・フェンの埋蔵金」と呼ばれる時価3億円相当のお宝が2020年に発見され、話題になった。これは骨董商として名をはせたフォレスト・フェン氏が、2010年の80歳になった時、ロッキー山脈に金貨やダイヤなど3億円相当の財宝を箱に入れて隠したもの。財宝の隠し場所は彼の自著でほのめかされていたことから、多くの“トレジャーハンター”がロッキー山脈に殺到した。
しかし、今回の暗号は発見者に宝を見つけさせようという意図が感じられない。この四行詩から場所を特定することはほぼ不可能だろう。ただこれが文字通りの意味ではなくアナグラムやなんらかのユニークな解読技術を必要とするものなら話は別だ。とはいえ「私を見つけられる(I can be found)」と書かれているだけで、宝だという確証はない。解読できたところで、この文章を書いた人物にたどり着くだけかもしれない。この暗号がトレジャーハンターの食指を動かすことになるのか、気になるところだ。
参考:「Mirror」
【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】
勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)の記事一覧はこちら
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