女子大生から「生きたまま皮を削ぎ、服にした」猟奇的すぎる殺人事件!=ポーランド
遺体の皮膚や骨で「記念品」を作成した連続殺人鬼エド・ゲイン。その狂気の所業は映画『羊たちの沈黙』でもオマージュされた。だが、1998年に起こったポーランドでの事件はさらに凄惨だ。エド・ゲインは被害者を殺害してから解体していたが、ポーランドでは生きたまま皮膚を剝ぎ取られるという中世の拷問さながらの猟奇殺人が起こっている。
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※ こちらの記事は2022年5月3日の記事を再掲しています。
ポーランド・クラクフにあるヤギェウォ大学の女子学生、カタルジナ・ゾワンダさん(当時23)が行方不明となったのは1998年11月のことだった。この日、カタルジナさんは予約していた診察を受診しなかった。彼女の母親は不審に思い、地元の警察署に行方不明の通報をしたが、もう少し待つように言われたという。
約2カ月後、「エルク」という名前のタグボートがヴィスワ川を走行中、プロペラに何かが詰まって停止した。しばしば木の枝が詰まるため、この時も同様のトラブルが発生したと思われた。しかし、詰まっていたのは木の枝ではなかった。
乗組員らがプロペラの穴から取り出したのは、腐敗臭が漂う異物だった。彼らは最初、異物をゴムか何かだと考えたが、それには人間の耳が付いていた。後の調査によって、異物はカタルジナさんの遺体の一部であることが判明した。遺体からは頭、脚、腕がすべて取り除かれ、胴体と胸から皮膚が剥がれた状態だった。
1999年1月14日、警察は川を捜索してカタルジナさんの右足を発見したが、他の部位は発見できなかった。当初はカタルジナさんの遺体が川に投げ込まれ、プロペラによって破壊されたと考えられた。しかし、検死後、服(ボディースーツ)を作る材料とする目的で、故意に皮膚が遺体から剥がされたと結論付けられた。
ポーランド警察は犯人を捕まえるため、FBIの専門家と世界最高の未解決事件専門の刑事に協力を依頼した。ポーランド警察の未解決事件捜査班「X-ファイル」も2012年に招集された。
カタルジナさんは犯人によって拷問され、非常に正確に皮膚を切り取られ、その最中に失血して死亡したとみられている。捜査班は、犯人が鋭利な道具を使ってカタルジナさんの首から脇の下と鼠径部まで切り裂いたと考えた。また、彼女が皮膚を切られている間も生きていたとみられている。
捜査によって、サディスティックな犯人はカタルジナさんの知り合いで、女性に嫌がらせをした経歴があることを示唆する精神プロファイルが作成された。また、カタルジナさんは武道のプロによって殴打された可能性も指摘された。専門家のドゥアルテ・ヌノ・ビエイラ氏は、事件に関する2012年の報告書で次のように述べた。
「被害者は皮を剥がされたとき、おそらく生きていた。足首の関節の上の右手足は、最終的に1998年12月7〜14日の間に、被害者を鎖で窒息死させるまで、何かに縛り付けられなければならなかった。その後、犯人は彼女に薬物を投与した。刺し傷、切り傷、裂傷も発見された。彼女が死んだとき、犯人はおそらく彼女を性的に凌辱したのだろう」
ポーランドでは1999年5月、医学部生の男ウラジミール(当時26)が父親を惨殺する猟奇事件が発生した。ウラジミールは父親を地下室に誘い込み、鋭利なドライバーで胸と首を刺して殺害した後、地下室の窓に遺体の足を吊るし、外科用メスなどを使って首を切り落とした。さらに、父親の頭部から皮を剥いで縫合し、塩で乾燥させてマスクを作った。ウラジミールはカタルジナさん殺害との関与を疑われたが、証拠が見つからず無関係であるとされた。
カタルジナさんの事件は「革」と名付けられ、人々の関心を集めた。一方、警察は事件の詳細について多くを公開しなかった。捜査は1年後に終了し、容疑者が逮捕される19年後まで忘れ去られていた。
2017年10月、カタルジナさんを殺害した容疑で一人の男が逮捕された。ロバート・ヤンチェフスキー(52)である。逮捕のきっかけはヤンチェフスキー容疑者の友人から警察に送られた不思議な手紙だが、その内容は公開されていない。警官がヤンチェフスキー容疑者の家に付着していた血痕を調べたところ、バスルームの鏡の血痕がカタルジナさんのものと一致したという。
ヤンチェフスキー容疑者は女性に嫌がらせをした経歴があり、武道のプロでもあった。かつてクラクフ動物学研究所彼で動物を解剖する仕事をしていたが、彼が飼育する多くのウサギが一晩で変死したことを理由に解雇された。また、何度もカタルジナさんの墓を訪れていたとされるが、彼自身はカタルジナさんを知らなかったと主張している。カタルジナさんを殺害した罪で起訴された彼は刑務所に拘留中である。検察官は非公開の裁判を請求した。
カタルジナさんの母親は昨年2月7日、ヤンチェフスキー容疑者が裁判官の前に立っているのを見て涙をこらえることができなかった。母親は娘の遺骨を埋葬せず、娘の命を奪った犯人が裁判にかけられるのを待ち続けている。
今年3月29日に開催された裁判も非公開だったため、判決の詳細は不明である。クラクフ裁判所の広報部は、これまでに500ページ近くの証拠が集まったと述べた。警察がさらなる証拠収集に励む一方で、ヤンチェフスキー容疑者は既に5年間も刑務所生活をしている。
地元紙は今年1月、ヤンチェフスキー容疑者の父親が息子の無実を主張したと報じた。父親は「妻と私は、正義が実現し、息子が自由を取り戻す瞬間を見るまで生きていないのではないかと心配しています」と述べた。
捜査も裁判も秘密裏に進められる中、事件の真相はなかなか明らかにならない。その猟奇性が映画『羊たちの沈黙』にも喩えられる本件であるが、これはフィクションではなく現実に起きたことだ。カタルジナさんを惨殺した犯人に厳罰が下される日が訪れるのを願いたい。
参考:「The Sun」ほか
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