【未解決】漂着する大量の足、学生43人が突然失踪、乗組員全員が死んだ船… 最強に後味の悪い未解決事件5選

“事実は小説よりも奇なり”という言葉があるように、世の中は摩訶不思議な出来事で満ちている。しかも、そんな“不思議”の中には、長い年月をかけても解き明かすことができない事柄が多いようだ。今回は、謎のまま残された未解決事件を厳選してご紹介しよう。


■イグアラ市学生集団失踪事件

【未解決事件】漂着する大量の足、学生43人が突然失踪、乗組員全員が死んだ船… 最強に後味の悪い未解決事件5選!の画像1画像は、「Education: Mexico」より

 2014年9月、メキシコ南部ゲレロ州にある教員養成学校の学生43人が行方不明になった。学生たちはメキシコ市での抗議デモに参加するためバスを強奪。その後、ゲレロ州イグアラ市で行方をくらましている。後に彼らの行方について、メキシコの連邦検事総長事務局は「警察が学生を麻薬密売グループのゲレロス・ウニドスに引き渡し、学生は殺害され、その死体は燃やされて灰も川に捨てられた」と発表した。

 この事件でメキシコの捜査当局は、“学生たちの襲撃を命じた”としてイグアラ市のホセ・ルイス・アバルカ市長と妻のアンゲレス・ピネダを逮捕。さらに警察官36人、ゲレロス・ウニドスのメンバー3人も捕まっている。市長や警察と犯罪組織が共謀関係にあることが明らかになると、メキシコ各地で抗議デモが起きた。しかし、第三者委員会は「事件当日は雨天で、43人もの死体を完全に焼却することは不可能」との調査結果を発表。学生たちが消えた“本当の理由”は現在も謎のままだ。

■セイリッシュ海に漂着する足

イメージ画像 Created with DALL·E

 カナダとアメリカの国境「セイリッシュ海」の海岸で2007年以降、靴を履いた人間の足だけが次々と発見された。現在までに24本が見つかっており、足以外の死体が発見されていないことから”説明不能に近い”事件と囁かれている。

 提唱されている説は多岐にわたる。水難事故や飛行機墜落の犠牲者、犯罪被害者、自殺者の可能性が指摘されている。また、2004年のスマトラ沖地震による津波の犠牲者説もある。

 足の身元特定が困難な理由として、海流による長距離移動の可能性や、人間の足が水中で長期保存されやすい特性が挙げられる。しかし、一部の足については自殺者のものと確認されている。

 この現象は未だ謎に包まれており、世界中から注目を集めている。

■タマム・シュッド事件

【未解決事件】漂着する大量の足、学生43人が突然失踪、乗組員全員が死んだ船… 最強に後味の悪い未解決事件5選!の画像5画像は、「WIKIPEDIA」より

 1948年12月、オーストラリア・アデレード南部のソマートン公園で身元不明の男性の死体が発見された。警察はズボンの隠しポケットから、ペルシア語で「終わった」「済んだ」という意味の「タマム・シュッド」と書かれた紙片を発見。このことから、同事件は“タマム・シュッド事件”と呼ばれることに。

 警察の検死により、死体は40~45歳と判明。サマートン・ビーチで発見されたため、男性の死体は“サマートン・マン”と名付けられた。サマートン・マンはイギリス人のような容姿をしており、毒物によって死亡したと推測されているが、死因は不明のまま。発見直後に彼の写真が世界中に出回ったが、身元の特定には繋がっていない。夏にも関わらずコートを着ていたことなど、謎が多く残されているため“オーストラリアの最も深い謎の1つ”として現在も語り継がれている。

 タマム・シュッド事件に関しては、こちらの記事で詳しく紹介している。

【未解決事件】漂着する大量の足、学生43人が突然失踪、乗組員全員が死んだ船… 最強に後味の悪い未解決事件5選!の画像6画像は、「WIKIPEDIA」より

■ブラック・ダリア事件

【未解決事件】漂着する大量の足、学生43人が突然失踪、乗組員全員が死んだ船… 最強に後味の悪い未解決事件5選!の画像7画像は、「WIKIPEDIA」より

 1947年1月、女優を目指していた当時22歳のエリザベス・ショートが遺体で発見された。彼女は裸で見つかり、身体は腹部で切り裂かれて真っ二つの状態。また、血液が抜き取られており、殺害後に洗浄されていたこともわかっている。さらに、肛門と膣には彼女の太腿の皮膚が詰め込まれており、胃には犯人のものと思われる排泄物まで……。

 エリザベスは黒い服を好んで着ていたことから、映画『ブルー・ダリア』になぞられて“ブラック・ダリア”と呼ばれていた。若い女優志望の女性が殺害されたことで、当時のマスコミは事件を大々的に報道。無惨な現場をそのまま撮影し、新聞の一面に掲載している。事件は社会的に大きな注目を集め、500人に及ぶ“自称犯人”や、関係者が出頭したが事件は現在も未解決のまま。このブラック・ダリア事件は、事件の猟奇性だけでなくマスコミの無責任さや残忍性が顕著に表れた事件として、小説や映画のモチーフとして取り上げられることも多い。

■オーランメダン号

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 1948年、インドネシア・マラッカ海峡を航行中の「シルバースター号」が無線信号を受信。その無線は、インド・ジャカルタに向かって航行中だった商船「オーランメダン号」からのものだった。シルバースター号が無線を受け取ると、相手の男は「船長を含む船員のほとんどが死亡した」「そして自分も死ぬだろう」と語って無線は切れてしまったという。

 シルバースター号は不審に思い、オーランメダン号へ向かうことに。船員がオーランメダン号へ乗り込むと、乗組員たちが凄まじい形相を浮かべて全員死亡しているところを発見する。船内で何らかの事件が起きた可能性が疑われたが、オーランメダン号自体はまったくの無傷。シルバースター号の船員が詳しく船の内部を調べようとしたところ、オーランメダン号は爆発して炎上。死亡した乗組員を乗せたまま海に沈んでしまった。一説には、有毒ガスの発生が事件の原因とにらむ声もあるが、船が沈没してしまったため現在も多くの謎が残されている。

(文=山下史郎)

参考:「THE RICHEST」、ほか

 

※当記事は2018年の記事を再編集して掲載しています。

TOCANA編集部

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