D.B.クーパー事件、ついに解決か!?“容疑者とされる人物の子供たち”による新証言と証拠にFBIも動き出す

画像は「Wikipedia」より

 アメリカ史上唯一未解決のハイジャック事件、D.B.クーパー事件。長年にわたり謎に包まれてきた犯人の正体が、ついに明らかになるかもしれない。なんと、容疑者の子供たちから提供された新たな証拠が、事件解決の糸口となる可能性が出てきたのだ―――。

容疑者の子供たちによる新証言と証拠

 事件の容疑者とされるリチャード・マッコイ2世の子供たち、シャンテ氏とリチャード3世(リック)氏は、長年、父親がD.B.クーパーであると考えてきた。1971年のクーパー事件からわずか数か月後、マッコイ2世は酷似するハイジャック事件で有罪判決を受けている。子供たちは、二つの事件の類似性から、父親がクーパー事件にも関与していたのではないかと疑っていたのだ。これはある意味、当然の疑念と言えるのかもしれない。

 二人は母親のカレン氏が両方の事件に関与していた可能性を考え、これまで沈黙を守ってきた。しかし、両親が亡くなった今、ついに疑惑を公にする機会が訪れた。

 そして決定的なのは、彼らが物的証拠を所持していたことだ。改造されたパラシュートが、大胆な脱出劇に使用されたと、兄弟とアマチュアのD.B.クーパー事件捜査官であるダン・グライダー氏は考えている。

 グライダー氏はYouTubeで自身の見解をシリーズで公開し、「この装備は文字通り10億分の1の確率だ」とワイオミング州のニュースサイトCowboy State Dailyに語っている。このYouTubeシリーズがきっかけで、FBIが事件を再調査することになったという。

D.B.クーパーに対するFBIの指名手配ポスター U.S. Federal Government – U.S. Federal Government, パブリック・ドメイン, リンクによる

FBIの再捜査と事件解決への期待

 グライダー氏によると、FBIは現在、ノースカロライナ州の家族の所有地にある物置に隠されていたパラシュートとハーネスを押収している。さらに、シャンテ氏によると、ハーネスとスカイダイビングのログブックには、クーパー事件とマッコイ2世の事件の発生場所付近であるオレゴン州とユタ州でのD.B.クーパーの動向が示されているという。

 FBIは2016年に事件の捜査を公式に終結させているが、一部の元職員は秘密裏に捜査が継続されていたと主張していた。今回の証拠提出は、2016年以来の公式な動きとなる。果たして、長年の謎がついに解明されるのだろうか。事件解決への期待が高まる。

 長年の沈黙を破り、提供された証拠は事件解決の糸口となるのだろうか。今後の捜査の進展に注目したい。D.B.クーパー事件の真相究明は、犯罪史における重要な一歩となるだろう。

参考:Popular Mechanics、ほか

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