「史上最高のUFO写真」撮影者が謎の失踪を遂げていた!?政府関係者は暗殺説を否定

画像は「Mirror Online」より

シェフたちが目撃した謎の物体

 1990年8月、スコットランドのハイランド地方にあるカンゴーム山脈を散歩していた2人のシェフが、空に浮かぶダイヤモンドのような物体を目撃し写真に収めた。その際、軍用機と思われるものが近くを飛行していたという。この写真が、後に「カルバインUFO事件=最高のUFO写真」とされ話題となった。

 シェフたちは、その写真をスコットランドの「デイリー・レコード紙」に送った後、姿を消した。しかし、この写真が再び公開されることはなく、2022年に『デイリー・メール』によってようやく公開されるまで、長い間その行方は不明だった。

防衛省関係者の見解と「暗殺」説

 その後、英国防省(MoD)の職員でUFO専門の部署で働いていたニック・ポープ氏は、シェフたちに何が起こったのかについて自身の見解を語った。

 ポープ氏は、シェフたちがさらなる情報を共有しないようにするために、「かなり強硬な」会話がなされたと考えている。しかし、ガーディアン紙に対し、「彼らがディープステートによって暗殺されたという考えは、全くのナンセンスだ」と述べた。この発言は、シェフたちが働いていたフィッシャーズ・ホテルの元同僚がデイリー・メールに対し、2人が「地球上から姿を消した」かのようにいなくなったと語ったことを受けてのものだ。

写真が公開されなかった理由

 また、デイリー・レコード紙がなぜこの写真を掲載しなかったのかについては不明だ。ポープ氏は、国防省のUFO担当として1991年から3年間働いていた際、同省がこの写真を「隠蔽した」と主張しており、「これが公開されていたならば、我々の立場が完全に覆されていたはずだ」と述べている。実際、すべての写真とネガは国防省によって回収され、その後一切公開されることはなかった。

 調査ジャーナリストで教授のデイヴィッド・クラーク氏は、このUFO写真が本当に異星人の宇宙船を映したものだとは考えていない。クラーク氏は『デイリー・メール』に対して、「残念ながら、この謎の飛行物体は他の銀河から来たものだとは思えない。おそらく、どこかの秘密の格納庫で作られた人間の技術によるもので、今もなおその正体は秘密として扱われているだろう」と述べている。

画像は「Mirror Online」より

 国防省の広報担当者は、『デイリー・メール』に対して次のようにコメントしている。「国防省は地球外生命体の存在について意見を持っていないし、未確認飛行物体(UFO)や未確認空中現象(UAP)の目撃情報について調査を行っていない。過去50年間、そうした情報は英国に対する軍事的脅威の存在を示唆するものではなく、したがって国防省は他の防衛関連活動にリソースを優先することがより価値があると判断した」

 この事件から30年以上が経過した今も、写真の真偽や2人のシェフの消息は明らかになっていない。MoDは現在、UFOに関する調査を行っていないとしているが、この写真と2人の失踪を巡る謎は、現代のUFO研究における重要な一章として残り続けている。

参考:Mirror Online、ほか

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