ニコラ・テスラは反重力推進装置を開発していたのか！？すべての空間を満たすエーテルとは？

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　天才発明家、ニコラ・テスラは飛行機の推進システムの設計に取り組んでいた。「スペースドライブ」あるいは「反電磁場推進システム」と彼が呼んでいた推進装置は完成していたのだろうか――。

■二コラ・テスラと反重力推進装置

　交流式の電気システムなどをはじめ、数々の発明を行い特許を取得していた天才発明家、ニコラ・テスラ（1856-1943）は1928年にヘリコプターと飛行機の中間のような航空機の特許を取得した。その外観はまさに“UFO”である。

　この機体に搭載される推進装置はテスラが独自に開発した「スペースドライブ」あるいは「反電磁場推進システム」と呼ばれるもので、テスラの晩年における研究開発の主要なテーマの1つであったといわれている。これは広い意味での反重力（Antigravity）推進装置であると考えられている。

　ウィリアム・R・ラインの1997年の著作『Occult Ether Physics（オカルトエーテル物理学）』によると、1938年5月12日に移民福祉協会のためにテスラが準備した会議で、彼は重力の動的理論について講演している。

　この時期にテスラは壮大なアイデアを持っており、その理論は急速に発展していたという。この1938年の会議で彼は2つの驚くべき発見について語ったのだ。

1.動的重力理論
　宇宙における物体の運動を説明する力場を仮定し、その力場の仮定はアインシュタイン物理学のように空間の曲率の概念を不要にするもので、エーテルが現象（万有引力、慣性、運動量、天体の運動、およびすべての原子および分子物質）において不可欠な機能を果たす。

2.環境エネルギー
　環境から受け取るエネルギー以外に物質にはエネルギーは存在しないという新しい物理的真実の発見。これはアインシュタインの「E=mc2」と矛盾する。

　テスラは光り輝くエーテルがすべての空間を満たしていると考え、エーテルは得られた物質とエネルギーで望むものを何でも作りあげ、無限の形で生命を生み出し発展させることができると定義していた。

「結合力（Weld of force）の存在だけが、観察された物体の運動を説明でき、その仮定は空間の曲率を不要にします。この主題に関する文献はすべて無益であり、忘れ去られる運命にあります。エーテルの存在と、それが現象に果たす不可欠な機能を認識せずに宇宙の仕組みを説明しようとする試みはすべて無益です」（二コラ・テスラ）

　テスラにとってのエーテルは無限のエネルギーでり、環境から直接得られるフリーエネルギーであった。

　そしてこのエネルギーをもっと大きな「電気脈動（electropulsation）」に変換することで、同じ時間でより多くの作業を達成し、より多くのものを生み出すために使用できるのだと説明している。これは反重力の発生にも繋がっている。

　テスラの死後に米政府によって押収されたテスラの文書や書簡の一部は今も機密扱いであり、UFO研究家のマーク・クリストファー・リー氏は著書『The Trump Tesla UFO Connection（トランプとテスラのUFO繋がり）』で、生前のテスラは反重力技術を開発しており、その知識がアメリカ政府と軍の手に渡ったのだと主張している。

　はたして晩年のテスラはこの反重力装置を開発していたのだろうか。稀代の発明家、二コラ・テスラにまつわる真実が1つでも多く明るみに出ることを期待したい。

参考：「Ancient Code」ほか

文＝仲田しんじ

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