「妻が夜、蛇になって噛み殺そうとしてくるんです」― 男性の奇妙すぎる訴えに役所も困惑、警察が捜査開始へ=インド

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 インド北部ウッタル・プラデーシュ州。電気や道路、配給カードといった生活に密着した問題を市民が役人に直接訴える「市民陳情の日(サマダン・ディワス)」。その日、シタプール地区の役所に、前代未聞の訴えが持ち込まれた。一人の男性が、真剣な面持ちでこう訴え出たのだ。「助けてください。私の妻が、夜になるとに変身して噛み殺そうとしてくるんです」と。

「毎晩、蛇になった妻に殺されかけている」

 この奇妙すぎる訴えをしたのは、地元の村に住むメラジと名乗る男性だ。彼は、集まった役人たちの前で、恐るべき夫婦生活の実態を赤裸々に語り始めた。

「毎晩、妻のナシームンは蛇に姿を変え、私を噛もうと追いかけてくるのです」

 メラジ氏によれば、彼はこれまで何度も寝込みを襲われ、殺されかけたという。そのたびに間一髪で目を覚まし、難を逃れてきたが、すでに一度は噛まれてしまったと主張。「妻は私を精神的に拷問しており、いつ殺されてもおかしくない」と、その恐怖を訴えた。彼の訴えは口頭だけにとどまらず、正式な書面としても地区の行政長官に提出された。

当局も困惑、SNSでは映画『ナギナ』と話題に

 通常業務とはかけ離れたこの訴えに、当局も困惑を隠せない。しかし、メラジ氏の切実な様子から、単なる悪ふざけとして処理することもできなかった。最終的に、この一件は「精神的ハラスメントの可能性」として扱われ、地区の判事と警察が正式に調査を開始することが決定された。

 このニュースが報じられると、SNS上では瞬く間に拡散。インドならではのユーモアあふれるコメントが殺到した。

「一体、他に誰を噛んでるんだか」
「君が彼女のナグマニ(蛇の宝石)を隠したんじゃないのか?」

 中でも多かったのが、1986年に大ヒットしたインド映画『ナギナ』に絡めたジョークだ。この映画は、伝説の女優シュリデヴィが、意のままに人間の女性と蛇の姿を行き来するヒロインを演じた物語である。

「この男は幸運だな。結婚生活でシュリデヴィを見つけたんだから」

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シュリデヴィ  Bollywood Hungama, CC 表示 3.0, リンクによる

 現実離れした夫の訴えと、それを真摯に受け止め捜査に乗り出した警察。そして、伝説の映画になぞらえて盛り上がるSNS。果たして、この奇妙な夫婦喧嘩(?)の真相が明らかになる日は来るのだろうか。インドの日常は、時に我々の想像をはるかに超えてくる。

参考:NDTV、ほか

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