ユーフラテス川枯渇は終末のサイン!? 聖書の記述とTikTokでバズる「携挙(Rapture)」騒動

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 大河が干上がった時、世界に終末が訪れるのか――。インターネット上では、ユーフラテス川の干上がりが世界の終末の兆候になるのではないかと懸念する声が上がっているようだ。

■ユーフラテス川が干上がり世界大戦勃発!?

 世界は終末に向かっているのだろうか――。第三次世界大戦の兆候と“聖書予言”を結びつけると、多くの人がそう信じるのかもしれない。

 予断を許さないイラン情勢と終わりの見えないウクライナでの戦いで混迷を深める世界情勢の中、“スーパーエルニーニョ”の発生が噂されている今年の夏を前に、終末論者たちからは悲観的な予言が飛び交っている。今まさに世界が終末に向かっている聖書的な兆候が数多く見られているというのだ。

 5月上旬、いわゆる「文明のゆりかご」を体現するユーフラテス川の水位が、憂慮すべきペースで低下していると報じられた。トルコ、シリア、イラクを蛇行しながら流れる西アジア最長の河川であるユーフラテス川は、聖書で最も重要な地域の一つである肥沃な三日月地帯を流れている。

 米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」によると、ユーフラテス川は気候変動により干上がる危険性があり、イラク水資源省はこの川が2040年までに干上がる可能性があると警告している。ちなみにシリア北東部の気温は100年前と比べて摂氏1度上昇し、同地域の平均降水量は1世紀あたり月18ミリメートル減少している。

 シリアの農民や牧畜民はこれらの干ばつの影響を最も大きく受けており、不安定な状況に置かれている。そして多くの農村住民が避難を余儀なくされている。国連食糧農業機関(FAO)によると、2011年に紛争が勃発して以来、シリアの小麦の収穫量は75%減少しているという。

 ユーフラテス川は「ヨハネの黙示録」において極めて重要な位置を占めており、終末とキリストの再臨を予言するものとして、インターネット上で大きな懸念を引き起こしている。

「第六の天使がその鉢を大河ユーフラテス川に注ぐと、その水は干上がり、東方から来る王たちの道が備えられた」(黙示録16章12節)

 この節は、聖書の終末論における重要な転換点を示しており、ユーフラテス川の干上がりは、「東の王たち」が進軍するための道を備え、世界最終戦争であるハルマゲドンへ向けた軍団の集結の前兆と解釈されているのだ。

 はたしてユーフラテス川の水の枯渇と共に第三次世界大戦が勃発してしまうのだろうか。

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 聖書を信じる人々が世俗的な出来事にこの世の終わりを連想したのは、もちろん今回が初めてではない。

 2018年10月31日の夜、イスラエルの「嘆きの壁」の隙間からヘビが現れ、ハトを驚かせ、女性用礼拝スペースでの祈りを中断させた。多くの人が、これは「メシアの到来に先立つ預言だ」と主張した。専門のヘビ捕獲業者が無事にこの無毒の爬虫類を捕獲して事なきを得たのだが、このヘビはハトかその卵を探していた可能性が高いという。

「Breaking Israel News」によればユダヤ人ブロガーが「エデンの園のヘビに象徴される邪悪な衝動は、メシア到来前の時代に再び勢いを増すだろう」と言及したという。つまりこの蛇は不吉な事態の前兆であるということだ。

 そして昨年9月にはソーシャルメディアは「携挙」騒動で大騒ぎになった。

 南アフリカのジョシュア・ムラケラ牧師は、キリストの御子と話をしたと語り、昨年9月23日と24日に「私は教会を奪いに来る」と告げられたと述べた。この日に「携挙」が起きるというのである。

 キリスト教における携挙(rapture)は、終末の日にイエス・キリストが再臨し、敬虔なクリスチャンたちを空中に引き上げる救済イベントである。主にプロテスタントの福音派や終末論で強く信じられている。

 もちろんこの日に携挙は起こっていないのだが、この予言は「#RaptureTok」のもと、TikTokで爆発的なトレンドを生み出した。ユーザーたちは「携挙トック(RaptureTok)」という短く愉快な動画を次々投稿して共有し盛り上がった。

 ある愛犬家はイエスによって地上から天国に連れて行かれる際に、飼い犬も一緒に連れて行ってもらえるのかどうかを疑問に思い「私の愛するペットたちが私と一緒に天に召されるように祈っています」とコメントしている。

 予言が外れたことで“携挙ブーム”は去ったが、ユーフラテス川の枯渇は2040年までのスパンがある。その間に世界に終末が訪れないことを願うばかりだ。

参考:「Daily Star」ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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