「水星人が一番バカ」!? 歴史上の天才・偉人たちが大真面目に語った“宇宙人とUFO”のトンデモ理論

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 米政府による大量の“UFOファイル”が続々と機密解除された今年はUFO研究史上でも特別な年となったが、その一方で人類は何世紀にもわたって宇宙についてとんでもない考えを巡らせてきたことを英紙「Daily Star」が指摘している。人類の長い宇宙探査の歴史の中で生まれた最も奇妙な理論とはたとえば次のような言説だ。

■ガリレオ・ガリレイ

 人類は中世よりもずっと前から宇宙人を探し続けてきた。人類が初めて夜空をまともに観測できたのは1600年代初頭、ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)が天文学研究を可能にする高性能の望遠鏡を製作した時点からである。その後、天文学者たちが月面に暗い影を発見すると、多くの人々はそれが生命に満ちた海だと信じたのだった。

■イマヌエル・カント

 1724年生まれの哲学者、イマヌエル・カント(1724-1804)は、太陽系に存在する6つの惑星には地球外生命体が満ち溢れていると確信していた。カントはこれらの生命体は知能の順に並んでおり、水星には最も知能の低い生命体がおり、土星には最も知能の高い生命体が生息していると考えていた。

イマヌエル・カント パブリック・ドメイン、Wikimedia Commonsより

■ウィリアム・ハーシェル

 1781年に天王星を発見した天文学者、ウィリアム・ハーシェル(1738-1822)は、熱心な宇宙人信奉者であり、太陽を含むすべての天体には生命が存在すると考えていた。太陽は低温の固い地面を持ち、不透明な雲の層が地面を高温の大気から守っており、その下にこの奇妙な環境に適応したさまざまな生物種が生息すると考えていた。

■カール・フリードリヒ・ガウス

 人類が宇宙人と接触する方法について考え始めたのは1800年代初頭のことだ。ドイツの数学者カール・フリードリヒ・ガウス(1777-1855)は、月面から見えるほど巨大な形状をシベリアの森林に彫り込んで“標識”にすることを提案したと言われている。

■トーマス・ディック

 スコットランドの牧師、科学教育者、天文学者のトーマス・ディック(1774-1857)は1837年、太陽系には22兆もの異星人が生息しており、そのうち7兆人が木星に存在すると主張し、周囲を驚かせた。その根拠となる指標は当時のイングランドの人口密度(1平方マイルあたり280人)であった。

■デイビッド・ペック・トッド

 地球外生命体を探す最初のプロジェクトの一つは、1924年にアメリカの天文学者、デイビッド・ペック・トッド(1855-1939)によって開始された。彼の科学者チームは飛行船を使って地上数マイル上空に無線受信機を運び上げた。彼らは地球に接近しつつあった火星の生命体からのメッセージを受信することを期待していた。

■ケネス・アーノルド

 最初の有名なUFO目撃事件は、1947年にアメリカ合衆国ワシントン州のレーニア山付近で発生した。実業家のケネス・アーノルド(1915-1984)は、小型飛行機を操縦中に9つの三日月形の物体を目撃したと主張した。新聞がそれらを誤って円盤形と表現したことから「空飛ぶ円盤」という言葉が生まれた。

同様の物体8個が、1947年7月12日にオクラホマ州タルサ上空で撮影された By Enlo Gilmore – https://www.newspapers.com/article/tulsa-world/136137528, Public Domain, Link

■SETI

 SETI(地球外知的生命体探査)は、1960年にアメリカのコーネル大学が電波望遠鏡を使って地球外生命体の信号を探査したことから始まった。1977年、オハイオ州の研究者たちが地球外起源の特徴を持つ音「Wow! シグナル(Wow! Signal)」を捉えたと主張したが、それ以降この信号は二度と観測されていない。

■スティーブン・ホーキング

 スティーブン・ホーキング博士(1942-2018)は、2010年に人類に対し、ほかの惑星に自分たちの存在を知らせるべきではないと警告した。ホーキング博士は、地球を乗っ取ろうとする“宇宙海賊”を引き寄せてしまうことを恐れていた。彼はそれは「ネイティブアメリカンがコロンブスに遭遇したようなものになりかねない」と述べた。

 ホーキング博士のメッセージは今もそれなりに影響力を持っていそうであるが、まだ科学が素朴であった時代、イマヌエル・カントなどの当時の世界のトップクラスの頭脳が抱いていた宇宙観はなかなか興味深い。

参考:「Daily Star」ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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