【AIが生物兵器を生み出す日】テロリストが「致死性ウイルス」をネットで注文できる!? 専門家が警告する“人工パンデミック”の恐怖

AIは生物兵器レベルのウイルスを作り出してしまうのか――。専門家はテロリストがAIを使って次の世界的なパンデミックを引き起こす可能性のある致死性のウイルスを作り出すことを懸念している。
■AIによる生物兵器開発の恐怖
少なくない専門家は、過激なテロリストがAIを活用して自然発生的な感染症よりも速く広がり、より重篤な症状を引き起こし、治療がより困難なウイルスを作り出す可能性があると警告している。
デジタル化されたゲノム配列を実験室で組み合わせて作製される人工的な遺伝物質は合成DNA(Synthetic DNA)と呼ばれ、医療をはじめ、農業、バイオ燃料の生産、長期的なデジタルデータ保存といった用途などに広く利用されている。
この技術はウイルス開発にも応用できる。いったんコンピュータ上で致死的なウイルスの遺伝子設計図が作成されれば、その合成DNAが研究所で生産され、生物兵器として利用される可能性があるのだ。
恐ろしいシナリオとして、もしそのようなウイルスが意図的に放出された場合、新型コロナウイルスのような大惨事が再び起こるのではないかという懸念を引き起こしている。
各企業は合成DNAを注文する顧客に対して確認を行い、購入の正当な理由があることを確認するよう推奨されているが、現時点では、そのような確認を行うことを義務付ける法的要件はない。
実際に多くのDNA合成企業は自主的に購入者のスクリーニングを行っているが、業界全体にわたる一律の法的義務は存在しない。多くの専門家は、高度なAIが普及した現代において、こうした現状のままでは不十分であると主張している。
OpenAI、Anthropic、Google DeepMind、Microsoft AIといったアメリカの主要AI企業のCEOらはアメリカ議会に対し、合成DNAおよびRNAの販売に際して連邦レベルでの安全審査を義務付けるよう求める公開書簡を提出している。彼らは急速に進化するAIが、悪意ある者が危険な生物兵器を設計・製造することを阻んできた従来の障壁を崩しつつあると警告している。
最新のAIシステムは生物兵器の設計においてウイルス学者を凌駕する能力を持つようになり、犯罪者やテロリストが危険な新病原体を開発することがはるかに容易にしている。
主要AI企業の連合は、合成DNAを販売するすべての企業に対し、有害な遺伝子配列が含まれていないか注文をスクリーニングすること、顧客の正当性を確認すること、そして詳細かつ検索可能な記録を保持することを法的に義務付ける法案の成立を推進している。
具体的には超党派の「バイオセキュリティの近代化とイノベーションに関する法律(Biosecurity Modernization and Innovation Act)」を支援するもので、同法案はアメリカ商務省に対し、義務的なスクリーニング基準の策定を課す内容となっている。
同様の懸念は、イギリスの国家安全保障および技術当局者の間でも議論されている。
英紙「Daily Star」によれば、イギリス政府は新興技術がもたらすリスクを綿密に監視し、常にさらなる対策が必要かどうかを現在積極的に検討しているということだ。
AIによって生物兵器が容易に作られてしまうとすれば脅威でしかない。もちろんAIはワクチンの開発にも役立つのだが、人の手による世界的パンデミックはなんとしても阻止しなければならない。
参考:「Daily Star」ほか
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