“六芒星”型の物体が軍の赤外線カメラに映った! トランプ政権「UFOファイル」第4弾公開——核兵器工場の上空事案も

画像は「war.gov」より

 アメリカ政府による「UFO機密解除」の波が、また一つ大きなうねりを見せた。トランプ政権は2026年7月10日、これまで機密扱いとされてきた未確認異常現象(UAP、いわゆるUFO)の第4弾の記録を公開した。

 その中には、軍の赤外線カメラが黄海上空で捉えた「六芒星」のような奇妙な物体の映像や、国の中枢を担う核兵器組立施設の真上に現れた未確認物体の記録まで含まれていた。だが、山のように放出された資料を精査しても、肝心の「正体」にはいまだ手が届かない——。

黄海上空に現れた「六芒星」型の物体

 今回の公開でとりわけ注目を集めているのが、六つの尖った頂点を持つ星のような形状をした物体の映像だ。これは2025年にインド太平洋軍が提出した18秒間の赤外線映像で、2025年1月1日、黄海上空を飛行していた軍のプラットフォームに搭載されたセンサーによって撮影されたという。

 赤外線でとらえられた白い輪郭が、たしかに星形にも見える——そんな映像である。ただし当局は、この「六芒星に似た」という描写について、物体の正体や意義に関する公式な結論と受け取るべきではないと慎重に釘を刺している。あくまでセンサー上の見え方を記録したものであり、そこから「何であるか」を断定してはならない、という立場だ。

 米政府は今回の公開を、機微な軍事能力の露呈を防ぎつつUAP記録への市民のアクセスを広げるための措置だと説明している。星形の物体の映像は、その象徴的な一枚として一気に拡散した。

核兵器工場パンテックス、そして1940年代まで遡る資料

 今回の資料には、安全保障の核心に触れる事案も含まれていた。エネルギー省が新たに機密解除した報告書には、2015年にテキサス州アマリロ近郊の「パンテックス工場」上空で目撃された未確認物体の記録が収められている。この施設は、アメリカの核兵器を組み立てる国内で最も重要な拠点のひとつだ。従来は大部分が黒塗りにされていた箇所に、今回は追加の詳細と画像が加えられたという。

 一連の公開は、UAP遭遇に関する大統領令に基づく開示制度「PURSUE」の枠組みで進められている。国防総省がこの第4弾として放出した資料には、専門調査機関である全領域異常解明局(AARO)の未公開映像に加え、1940年代までさかのぼる歴史的文書が含まれていた。AAROは2022年に議会が設立した組織で、あらゆる領域で報告される未確認物体の調査を担っている。

 その歴史資料の中には、1996年にスペースシャトル・コロンビアの宇宙飛行士が低軌道上で撮影したという三角形あるいは円錐形の物体の画像もあった。もっとも専門家は、これを宇宙船から放出された氷の粒子である可能性が高いとみている。

「謎は残る」——気球、氷、センサー誤作動という現実

 資料が世に出た一方で、それが「決定的証拠」を突きつけたわけではない。今回公開された素材のいずれも、未知の航空機や地球外の先端技術の存在を裏付けるものではなかった。

 実際、多くの事案には現実的な説明の候補が付されている。2020年に大西洋上空で撮影された暗い栗色の物体は、高さ12〜15フィートほどで風に流されるように動いており、変形した気球と矛盾しないとされた。

 中東で2023年に記録された二つの対照的な光点は、センサー由来の虚像の可能性が指摘されている。有名な2004年の「ティックタック」事案を思わせる2020年の米西部の映像も、文脈情報が乏しく判断材料に欠けるという。

 とはいえ、すべてが平凡な誤認で片づいたわけでもない。2019年に米東部で物体を目撃した、軍歴28年というベテラン観測者は、それがこれまで見たどんなものとも異なる飛行特性を示していたと語ったと伝えられている。既知の説明に収まらない証言も、たしかに資料の中に息づいているのだ。

 第4弾の公開で、アメリカ政府が長年抱え込んできた未解決事案の一端は、また少し明るみに出た。だが手元に残ったのは答えではなく、より多くの問いだった。六芒星は本当にただのセンサーのいたずらなのか。核兵器工場の上空を横切ったものは何だったのか。膨大な資料を前にしても、空の謎はまだ、その核心を明かしてはいない。

参考:Fox NewsThe Debrief、ほか

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