3年間で9の巨大地震!? フィリピン大地震からの南海トラフ巨大地震発生はもうすぐか!?
■南海トラフ地震に繋がる?
今回の地震だけでなく、一般論としてフィリピンで大きな地震が起きれば、それが南海トラフ地震に繋がる可能性を示唆する声もある。前述の週刊女性の記事で、島村英紀・武蔵野学院大学特任教授は、「フィリピンで大地震が起きるのなら、南海トラフ地震も他人事ではありません。同時に連動する可能性もある」(『週刊女性』、主婦と生活社、6月24日号)と語っている。南海トラフの想定震源域である南海トラフは、フィリピン海プレートがユーラシアプレート(大陸側)に沈み込む部分にあり、フィリピン海プレートが非常に小さなプレートであるため、同じプレート上で起きる地震の影響が伝わりやすいというのだ。
島村氏によると、過去の南海トラフ地震発生の前には、数十年前から西日本の内陸部で大きな地震が起きている。1995年に発生した阪神淡路大震災もその一つだったとすれば、「そろそろ南海トラフ地震…」ということになるのだろうか。
■松原照子氏の南海トラフ地震の予言が怖い!?
南海トラフ地震といえば、予言者の松原照子氏が6月12日のブログの「世見」で、気になることを書いている。今年になって何度か見られるフレーズ「今年はギリギリセーフ」(松原照子、ブログ「幸福への近道」2014年6月12日より)を書いた後で、唐突に「『ディアナ号の悲劇が起こる』こんな声も聞こえた」と書いているのだ。
恐らく、松原氏は「ディアナ号」が何かも理解していないままに、「不思議な世界の人々」から言われるがまま、原稿用紙に書いたと思われる。では、ディアナ号とは、一体なんなのだろうか?
■松原氏が書いた「ディアナ号」とは?
嘉永7年11月4日(グレゴリオ歴1854年12月23日)に、安政東海地震(M8.4)が起きた。その日、下田港には、ロシア軍艦ディアナ号が入港していた。ディアナ号は津波で大破し、船の修理のために戸田港に向けて出航したが、途中で嵐に遭い、船は宮島沖まで流された。これが「ディアナ号の悲劇」だ。だが、松原氏が示した「ディアナ号の悲劇」とは、船の沈没事故がまた起きるという予言ではないと筆者は予測する。というのも、この安政東海地震の前後3年間で、巨大地震が相次いで起きていたからだ。それは、以下のものだ。
・1854年7月9日:伊賀上野地震(M7.25)
・1854年12月23日:安政東海地震(M8.4)
・1854年12月24日:安政南海地震(M8.4)
・1854年12月26日:豊予海峡地震(M7.4)
・1855年3月18日:飛騨地震(M6.8)
・1855年9月13日:陸前で地震(宮城県、M7.2)
・1855年11月7日:遠州灘で地震(東海の余震)。
・1855年11月11日:安政江戸地震(M8.1)
・1856年8月23日:安政八戸沖地震(M8.3)
このように、ごく短期間の間に巨大地震が相次いで起きることが「安政の大地震」の特徴であり、そのような悲劇がまた起きることを、「ディアナ号の悲劇」にたとえたのではないだろうか? もしそのような巨大地震の連鎖が現実になるとしても、高橋学氏や村井俊治氏の新しい地震予測の手法により、事前に何らかの形で前兆が捉えられることを期待したいものだ。
■百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。ブログ:『探求三昧』、Web:『沙龍家』、Twitter:@noya_momose
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊3年間で9の巨大地震!? フィリピン大地震からの南海トラフ巨大地震発生はもうすぐか!?のページです。地震予知、予知、百瀬直也、巨大地震、南海トラフ巨大地震などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで