古代の高速道路か?1万2000年前のトルコ~スコットランドを結ぶ巨大地下トンネルの謎
■教会は地下トンネルの入り口だった!?
ハインリッヒ・クッシュ博士によれば、古代人はこれらのトンネル網を利用して、より安全にヨーロッパの各都市間を移動していたとしている。トンネルの幅は平均して70センチとそう広くはないが、いくつかの場所で休憩のためと思われる座席を備えた部屋や、貯蔵庫と考えられる部屋も見つかっているということからさまざまな工夫がなされていた可能性は高い。
これらの発見から、今まで考えられていた以上に古代ヨーロッパ人は、複雑な構造のトンネルを作るための知識とツールを持ち合わせていたことがわかると、博士は指摘する。
また、博士は各地に点在していた教会はこの巨大トンネル網への入り口だったのでは、と考えている。教会は異教徒からすれば恐れるべき存在であり、トンネルの存在を隠すにはうってつけだったというのだ。
教会にはトンネルの存在を示す暗号があり、いくつかの入り口は礼拝堂に作られたとクッシュ博士は述べている。まだ世界に果てがあるのかすらわからないような時代に、現代でも通用するような知識と神という誰もが畏怖する存在を用いて地下ネットワークを作り上げたとは驚愕である。
■歴史を大きく変える巨大地底都市、ギョベクリ ・ テペ
これらのトンネル遺跡はその数パーセントも明らかになっていないのが現状であるが、トルコのカッパドキアで見つかったギョベクリ・テペ遺跡は、放射性炭素年代測定法によって計測されたところ、今から10000〜5000年前に存在した巨大地底都市の名残りだということがわかっている。他のトンネル遺跡と比較しても保存状態がよく、ギョベクリ・テペ遺跡の謎を明らかにすれば古代ヨーロッパに張り巡らされたトンネル網の謎、当時の技術などがより詳しくわかることになるとされている。
実は皮肉なことに、ギョベクリ・テペ遺跡の重要性がわかったのはつい最近のことで、ここに7キロのトンネルを通すプロジェクトが進められていたのだ。すでに20億円の資金が投じられプロジェクトがスタートしていたのだが、中止を余儀なくされたデベロッパーの会長は「このような歴史的に大変意義ある重要な遺跡の保存のためなら、損失であるとは考えていません」と、トルコの主要紙に語っている。まさにトンネル同士が招いた災難というところか。
しかしこのギョベクリ ・ テペ遺跡、考古学を根底から覆す可能性すらあると意図的にその存在を隠蔽しようとする動きもあるのだとか。ギョベクリ・テペ遺跡が神殿であったことは分かっているのだが、ストーンヘンジよりも5000年以上さかのぼるにもかかわらずより高度な技術が用いられていること、遺跡周辺において穀物栽培、家畜の飼育の痕跡が一切発掘されないことから、「農耕 → 食糧・富の蓄積 → 階級の発生 → 都市の発生 → 宗教施設の建造」という従来の文明史が示していた歴史さえ覆しかねないというのだ。
だがこれも、地下都市が存在していたと考えればつじつまが合う話である。発掘チームのリーダーであるドイツの考古学者クラウス・シュミット博士は現地のトルコ人女性と結婚して定住し、ギョベクリ・テペ遺跡の発掘に生涯を捧げる覚悟であるが、それでもおよそ後50年はかかるとみられている。かつてギョベクリ・テペ遺跡の地下にはアリの巣のような地底都市があったとチームは考えている。その真偽がわかるまでにはあと半世紀待たなくてはならない。
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※参考「AncientCode」
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2024.10.02 20:00心霊古代の高速道路か?1万2000年前のトルコ~スコットランドを結ぶ巨大地下トンネルの謎のページです。トルコ、アナザー茂、ハインリッヒ・クッシュ、地底都市などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで