「生きた人間の内臓を取り出して、すり潰し、針で注入すると糖尿病が治る」は本当!?
「生きた人間の内臓を取り出して、すり潰し、針で注入すると糖尿病が治る」は本当だった!? 亜留間次郎が徹底解説、臓器売買・最前線!
■理想の未来を夢見て
最近になって、全てを解決してくれる新技術の誕生が期待されています。科学は全てを解決するのです。
ここまで移植技術が確立して実績があるということは、後はもう、人造ランゲルハンス島をマイクロカプセル化した人工膵臓ができれば全てが解決するのです。
誰も殺さない人造ランゲルハンス島を作ることができたなら、世界中の糖尿病患者を救った天才科学者として名誉と称賛を浴びてノーベル賞確実な上に、特許料で一生遊んで暮らせます。
開発した製薬会社も儲かって笑いが止まらなくなるのでぜひ、研究費を投入してあげてください。なにしろ、今いる患者が全員治っても、毎年新しい患者が大量に出るので需要は永遠になくなりません。しかも、従来のインスリン療法の辛さと比較すれば、少しぐらい値段が高くても文句言われないのでガッポリ儲けられます。
何しろ、日本と中国以外の国ではインスリンの値段が異常に高いのです(※)。最も高いアメリカでは日本の15倍以上しますから、これが一発で治るならアメリカ人は年収の数倍しても買うでしょう。まして、保険に入っていれば自己負担分が軽減できますから、生涯賃金に匹敵する値段でも売れるかもしれません。
国家だって糖尿病患者に延々と医療費を使われるより、高い薬でも一発で健康になって働いてもらった方が良いに決まっています。雇う企業だって、有給一週間で入院したら完全に治ってくれた方がこき使いやすくて便利に決まっています。
これは著者の妄想ではなく、すでに人間に移植するためのランゲルハンス島を動物の体内に作り出そうという研究が行われています(Nature volume542, pages191–196)。マイクロカプセル化ランゲルハンス島移植法のメリットは、免疫に攻撃されることを回避できることなので、極論すれば人間の臓器じゃなくても移植できます。人間より遥かに小さいネズミ数十匹が材料とかでもかまわないのです。
複数の研究機関がすでに人工膵臓の研究に着手しているので、実用化する可能性は充分にあります。糖尿病で苦しんでいる皆さんにはインスリンを打ちながら頑張って生き抜いて欲しいです、完治できる魔法の薬は遠くない未来に完成する可能性すらあるのです。誰も不幸にせずに全員が幸せになれる最良の可能性が目の前にぶら下がっています。
科学は大勢の犠牲者の屍の上に発展してきました、一日も早く違法な臓器売買が正規の医療によって殲滅されるのを夢見ています。
(※)日本と中国以外の国ではインスリンの値段が異常に高いと書きましたが、正確には日本と中国が世界中でも突出して異常に安いのです。ある天才科学者が異世界転生して無双チートしたのが原因です(詳しくはこちら)。日本では一度決められた薬価はよほどのことが無い限り値上げできません、戦時中の価格破壊が原因で今でも値上げできないのです。
中国も共産党が価格統制しているために安いです。これは昭和30年ごろから党の政治方針として決定事項なので変更できません。ただし、中国の薬はチープ・インスリンと呼ばれ、最近はノボノルディスクファーマ社の中国工場で生産された物が流通し始めています。金持ちは高級な薬を買い始めていますが、それも臓器売買によって、数年後には撤退に追い込まれかねないかもしれません。
参考:「国立国際医療センター」「Nature」「Wikipedia」ほか
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