「ものすごい鬱になる最恐のトラウマ映画10選」を『地獄少女』監督・白石晃士が選出!
「ものすごい鬱になる最恐のトラウマ映画10選」を『地獄少女』監督・白石晃士が徹底選出!!
11月15日から白石晃士監督の最新作『地獄少女』が公開される。
怨みを持った者が深夜0時にのみアクセス可能になるウェブサイト「地獄通信」に怨みの標的の名前を書くと、地獄少女が地獄に流してくれる。しかし、名前を書いた人間も死後は地獄へ流れなければならない。
まさに“人を呪わば穴二つ”な世界観で人気のアニメーションを、初実写映画化する。
『地獄少女』の噂でわく女子高生たちグループ。そのグループの中にいながらも、あまりなじめず浮かない表情の市川美保がいた。
クラスではそんな日和見な雰囲気で過ごす彼女だが、大好きなアーティスト魔鬼(マキ)のライブを見るため、ライブハウスには足繁く通っていた。
そのライブで出会ったクラスにはいない奔放なタイプの女性南條遥とは打ち解け合い、一緒に魔鬼のコーラスのオーディションを受ける。だが、受かったのは遙だけであり、そして遙は美保に冷たくなっていく。
……この女子たちの物語を軸に、老若男女様々な復讐劇が繰り広げられていく。
誰が誰を地獄に流すのか?
地獄の青春物語を、ぜひ劇場で見よう!!
というわけで今回は、前編の「オススメのホラー映画ベスト3」に続き、白石晃士監督に聞く
『見たら後悔するかも? トラウマになるかも? 一生見ないほうがいいかもしれない映画10作』
を紹介したいと思う。
「見ないほうがいい」と言ってるけど、読み終わった後にはたぶん見たくなっているはず!?
『チャイナタウン』
1974年 アメリカ
監督 ロマン・ポランスキー
主演 ジャック・ニコルソン
<概要>1937年のロスアンゼルスで私立探偵をするジェイク・ギテス。恋愛がらみのスキャンダルだと思って受けた依頼は、ロスアンゼルスのダム建設にまつわる大事件に発展していく。
<白石監督の解説>
映画としては本当にすばらしいと思います。「この世の地獄を見る」映画ですね。
奥さんが殺された数年後に撮った映画なので、その時の精神状態が反映されているのかもしれません。
脚本も、芝居も、映像も文句なく素晴らしい。実際アカデミー賞も取ってます。超絶傑作ですが……。映画の最後に見えてくるのは地獄のような人間関係です。ジャック・ニコルソン演じる探偵が、怪我をしながらもいろいろ探っていって、地獄を見て、殺伐とした気持ちになって終わる映画です。
この映画を見た時、傑作だと思いながらも「もう二度と見たくない」と思いました。
(1969年、ロマン・ポランスキーの妻、シャロン・テートはチャールズ・マンソンに殺されました。タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』はこの事件をモデルにしています。/村田らむ)
『マイドク〜いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか〜』
1983年 ニュージーランド
監督 デヴィッド・ブライス
主演 マイケル・ハースト
<概要>長い長い副題がほぼストーリーをあらわしている。マッドサイエンティストに魔改造されて両親を惨殺した主人公が、復讐をとげるバイオレンス・アクション。
<白石監督の解説>
当時映画館で見ました。たしか、『デッドリー・スポーン』と同時上映だったと思います。スプラッター映画ブームの頃だったんで、とにかく血みどろの殺し合いが続く映画です。
低予算で設定も作りも雑なんですけど、全編通して極彩色の悪夢のような抽象性があり、それがとても嫌な感じで俺は好きですね。
一見ふざけているような映画ですが、その実すさまじく真面目に作ってるのが見ていると分かります。
原題知らないですけど、日本語タイトルを作った人は天才だと思います。
(原題は『Death Warmed Up』で「ひどく具合が悪い」みたいな意味だそうです。/村田らむ)
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2024.10.02 20:00心霊「ものすごい鬱になる最恐のトラウマ映画10選」を『地獄少女』監督・白石晃士が徹底選出!!のページです。ホラー映画、村田らむ、白石晃士、地獄少女、トラウマ映画、鬱映画などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで