「この世は時空を超えた“宇宙精神”が生み出している」シミュレーション仮説に新解釈登場、森羅万象は宇宙による思考の産物だった!
ただ、このことから直接シナリオ3が正しいと考えることはできない。次の2つのパターンを考えてみよう。
A、 我々は、そのようなAIシミュレーションを開発する能力を手に入れる実際の宇宙の住人である。
B、 我々は、そのような数十億のシミュレーションの中の1つの住人である。
分かりやすくするために、ここでドレイクの方程式を導入しよう。宇宙文明の数を計算するドレイクの方程式では、1万年以上存続している文明は宇宙に1000個あるとされている。地球文明はこれよりも短いが、仮にこの1000個に入っているとする。その場合、AとBを言い換えた次の選択肢のどちらがよりあり得そうだろうか?
・1000個の文明の中で最も進んでいるのは地球文明である。
・1000個の文明の中で400~600番目に進んでいるのが地球文明である。
地球文明は平均程度に進んだ文明とする2番目の選択肢の方があり得そうではないだろうか? すると、我々人類が最初に超高精度のシミュレーターを完成させる可能性は低い。一方、我々がすでに先進的な文明が作り出したシミュレーションの中にいる可能性はグンと高まる。
以上がボストロムの提唱する「シミュレーション仮説」の概要であるが、この仮説には “隠された前提”があるというツッコミがこの度入ったのだ。知的情報サイト「Big Think」(4月26日付)によると、科学者であり起業家でもあるクレー・アーウィンが設立した米・ロサンゼルスに拠点を置く理論物理学研究所「量子重力研究所(Quantum Gravity Research)」の研究チームが、ボストロムの仮説を修正した「量子力学の自己シミュレーション仮説解釈」を科学ジャーナル「エントロピー」上に発表したという。
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2024.10.02 20:00心霊「この世は時空を超えた“宇宙精神”が生み出している」シミュレーション仮説に新解釈登場、森羅万象は宇宙による思考の産物だった!のページです。物理学、意識、シミュレーション仮説、思考実験、パンサイキズム、ニック・ボストロムなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで