死体の疑似体験専門店「シタイラボ」で本気で一度死んでみた!! 衝撃写真多数… 死体になった時、人は何を想うのか体験レポート!

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イメージ画像:「Getty Images」

■死体になりたかった本当の理由

 口を開けば「死にたい、死にたい」と言っている友人がいた――そんな事をきっかけにシタイラボを設立するに至ったと語る代表の新レイヤさん。自身も10代・20代と精神が安定しない時代があり、服薬による自殺未遂常習者だった時期もあるそうだ。「死ぬことを考えるということは、どう生きるかを考えるようなもの」と発信するレイヤさんの思いからも、シタイラボは死生観・人生観を前向きに捉える機会を与えてくれるサービスに違いない。

 筆者自身は本気で死にたいと思ったことはないけれども、「この状況になったら自殺してしまうかもしれない」と思うシチュエーションは以前から明確だった。妊娠である。過去に妊娠をしたことはないし、今後妊娠する予定もない。子供は好きだし、自分の子供を欲しいと思うことも無い訳ではないが、自分が妊娠するという状況に大変怯えている。

 たまたま産まれた性が女性だったというだけで、女性はこうあるべき・女性は結婚して子供を産むのが幸せ、のような固定観念に幼い頃から違和感を覚えていた。だからと言って男性になりたいわけでもない。女性だからこうという、勝手な考え方を押し付けられることが気持ち悪いのである。もし私が男性に産まれていたとしても、男はこうあるべきだというような風潮には違和感を覚えていただろう。

 ところが女性の肉体は、筆者の気持ちとは裏腹に成長とともにどんどん子供を産む仕様になっていく。それを決定的に実感させられたのが初潮、生理が始まったときだ。私は周りの子に比べて成長が遅く、生理が来るのも遅かった。周りの子が次々と初潮を迎えていくのを横目に、「私にはきっと来ないだろう」と自身の肉体から目を背けていた。

 しかし、物凄い腹痛と共に来てしまったのだ。下ろしたパンツに真っ赤な血が付いているのを、トイレに座って絶望しながら見つめていたことを今でも覚えている。絶望、とにかく絶望だった。自分が女の肉体であるという事実から、もう逃げられないんだ……と震えていた。

 生理と付き合っていく人生しか残されていないため仕方なく受け入れたが、妊娠したらまたあの絶望感に襲われそうで怖い。「お前は女だ」と言わんばかりに刻々と苦しみを伴って変化していく自分の身体を受け入れられず、衝動的にビルから飛び降りてしまいそう。せっかくなのだから、その妄想をシタイラボで再現したら何か消化できるのではないか。そう思いながら、シタイ要望書に記入した。

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