スピリチュアル系の人ほどQアノン信者になりやすいと判明! 5Gやワクチンの陰謀など“真実”に目覚める「絶対主観主義」とは?
■陥りやすい「スピリチュアルバイパス」とは?
ウォーカー氏によれば、スピリチュアル系の人々には「スピリチュアルバイパス」という陥りやすいバイアスがあるという。
スピリチュアルバイパスとは、「Wikipedia」によれば「未解決の感情的な問題、心理的トラウマ、および未完成の発達課題に直面することを回避するために、スピリチュアルな考え方と実践を行う傾向」であるという。かみ砕いて言えば、直面したくない問題を見ないで済むスピリチュアルな世界観を構築し、それを強化するためにヨガや瞑想などに励むことである。つまりスピリチュアルが現実からの“逃避行動”になっているのである。
光と愛に満ちたスピリチュアルな世界観によって、現実認識が歪み、事実と根拠が相対的で変化しやすいと考える慣行が育まれ、ナルシシズムを可能にする「絶対主観主義」の信念を介して、自分たちが望む世界に安住することができるという。
スピリチュアルバイパスは目標を設定する時や、または自己制限的な考え方から抜け出そうとするときには役立つ場合もあるのだが、現実認識に適用されるとそれはひとつの大惨事になる。つまり現実認識を致命的に歪めてしまうのだ。
「5G」、「ワクチン」、「新世界秩序」、「マイクロチップ」、「人口削減」など現在のコロナ禍の中でさまざまな“陰謀論”がはびこっているが、スピリチュアルバイパスによってこれらの影響をさらに受けやすくなるということだ。
「私たちは、疑似科学や極端な相対主義を擁護するのではなく、科学がどのように機能するかについて、より知識豊富で控えめな理解を深め、現実、理由、意識、因果関係、人間の状態についてのより知的に展開された哲学的会話を促進すべきです」(ウォーカー氏)
パンデミック、ロックダウン、ワクチン、5Gなどはすべて、我々の自由を奪い、動きを追跡し、身体を毒し、不吉な新世界秩序(NWO)へとつながる入念に設計された壮大な“陰謀論”を構成するものであると一部の人々は信じている。しかしこれらはすべてがリンクしているものなのか、ましてやホロコーストや小児性愛者グループにも関係しているといえるのかどうか、決して早計は禁物であるだろう。“コロナ禍”の中の情報の洪水に飲み込まれることがないようにしたいものだ。
参考:「Medium」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊スピリチュアル系の人ほどQアノン信者になりやすいと判明! 5Gやワクチンの陰謀など“真実”に目覚める「絶対主観主義」とは?のページです。ニューエイジ、ヨガ、仲田しんじ、マトリックス、極右、Qアノン、スピリチュアルバイパス、ジュリアン・ウォーカーなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで