隣の腐乱死体、山の怪異、呪詛物の見分け方… 超人気怪談師・田中俊行が最恐エピソードを披露! 清水あいりも絶叫!!
■山は異界
清水 今日の本題ですが、田中さんは「オカルトエンタメ大学」の講師としてご登壇されるということで、詳しくお話を聞きたいです。田中さんの講義は山がテーマなんですね?
田中 山にまつわる怪異現象を、怖いだけじゃなく楽しく学んでもらおうというコンセプトで授業を展開しています。山って、今は割と簡単に登山できますが、昔は行きづらい場所だったんです。交通の便も良くなかったから、そもそも山の人々と麓の村人との暮らしは隔絶されていた。山は完全な異界だったんです。
それに、山の人たちは特殊な技術を持っていました。たとえば、「たたら製鉄」に代表されるように鉄を作る技術などです。映画『もののけ姫』の題材にもなっていましたね。たたらの職人は、片足で製鉄中に空気を送り込む鞴(ふいご)を踏み、片目で高温の炎を見つめていた。それで、たいてい片足、片目に障害が生じてしまうので、そこから「一つ目小僧」の妖怪伝承につながったともいわれています。
いや〜、それにしても清水さんはすごい大きな山をお持ちで!(清水氏の豊かなバストをチラ見する田中氏)
清水 あははは〜! 思わず登ってみたくなるような? ところで田中さんがそこまで山に興味を持たれたきっかけは何だったんですか?
田中 僕、妖怪が大好きなんです。昔から、異界とされてきた山は妖怪に遭遇しやすい場所でもあったんですよ。清水さんは妖怪がお好きですか?
清水 妖怪は詳しくないんですけど、歪んだ見た目のものに惹かれちゃうところがあって、水木しげるさんの『妖怪図鑑』が欲しいなと思ったことがあります。
田中 きっと妖怪のことを詳しく調べたらハマっちゃうと思います。でも、妖怪といえば水木しげるが取り上げた古典的なものだけでなく、「現代の妖怪」もいるんです。たとえば、「ヤマノケ」。首から上がなくて、胴体に目と口と鼻がある、まるでウルトラマンに出てくるジャミラに似ているのです。それで、「ヤマノケ」は人間に憑依してくるんです。
清水 ええ!憑依してくるんですか?
田中 昔の妖怪は、わっ! と言って脅かすだけだったり、後をついて来たりするだけのかわいいものでした。けれど、「ヤマノケ」は憑依した人の気を狂わせるのです。これに憑依された人は、「入れた! 入れた! 入れた!」と狂ったように叫ぶといいます。
清水 怖いですね……。もし「ヤマノケ」に入られたら、どうしたらいいんですか?
田中 ルールがあって、憑依されてから49日以内にお祓いを受けないといけない。
清水 タイムリミットがあるんですね。山に入ったら「ヤマノケ」みたいな妖怪に憑依される危険もあるんですね。
田中 これ以外にも山の妖怪って色々いるんですが、それは僕の授業の4日目(9月1日 更新)で詳しく話してます!
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2024.10.02 20:00心霊隣の腐乱死体、山の怪異、呪詛物の見分け方… 超人気怪談師・田中俊行が最恐エピソードを披露! 清水あいりも絶叫!!のページです。呪い、チベット仏教、白神じゅりこ、怪談、山、腐乱死体、清水あいり、田中俊行、オカルトエンタメ大学などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで