「超小型エイリアンは宇宙旅行で生き残ることが可能」日本の大学研究で判明! オカルトと馬鹿にされた“パンスペルミア説”が現実に!
もしかしたら“小さなエイリアン”が宇宙を旅しているかもしれない
科学ニュース「New Scientist」(8月26日付)によると、東京薬科大学の山岸明彦教授らの研究により、バクテリアが宇宙空間で3年間も生きていられることが明らかになった。山岸教授らは、放射線に強い耐性を持つデイノコッカス・ラディオデュランス菌の細胞塊を国際宇宙ステーションの外壁に取り付け、1年後ごとに採取し、生存の可否を確認した。3年目となる今回の採取では、0.5ミリメートルの細胞塊の中に生きた菌を発見したという。
宇宙空間は生命にとって過酷な環境である。なんの対策も取らなければ、高エネルギーの放射線である宇宙線に貫かれ細胞が破壊され尽くしてしまう。山岸教授らも強い紫外線で死滅すると当初は予想していたそうだが、採取されたサンプルでは、細胞塊の外側の菌は死滅していたものの、それが防護壁となり内側の菌は生き残っていたという。後に、実験室で増殖することにも成功したそうだ。
この実験結果について、山岸教授は「バクテリアが宇宙で生き延びることができれば、ある惑星から別の惑星に移動することができるかもしれません」と、バクテリアの惑星間移動の可能性に言及している。さらに、「もし地球上で生命が誕生したのであれば、それが火星にも到達したかもしれません。あるいは、火星で誕生した生命が地球に来たかもしれませ。その場合、私たちは火星の生命の子孫ということになります」とも。
この仮説は「パンスペルミア説」と呼ばれ、科学界で真剣に検討されてきたものだが、今回の発見はそれをより強力に支持するものだろう。事実、山岸教授も2009年にパンスペルミア説に言及した論文を発表している。トカナでも報じてきたように、パンスペルミア説の根拠となる発見は年々増えている。たとえば、英エディンバラ大学のアルジュン・ベレラ教授らによる研究では、これまで考えられていた以上に宇宙空間を飛び交う物質は大気圏を通り抜けて地上へと降り注ぎ、また地球上の物質も宇宙空間へと放出されており、その中には“生物”も含まれていることが指摘されている。
また生物の惑星間移動だけでなく、銀河間移動の可能性に言及している科学者もいる。米・ハーバード大学の宇宙物理学者アヴィー・ローブ教授らは、2017年に観測された恒星間天体「オウムアムア」であれば、何光年も先から生命を地球に運ぶことができると指摘している。将来的には地球に接近する太陽系外惑星の調査で地球外生命が発見されるかもしれないという。
小さなエイリアン――地球外バクテリアが見つかるのも時間の問題かもしれない。今後の研究にますます期待したい。
参考:「New Scientist」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「超小型エイリアンは宇宙旅行で生き残ることが可能」日本の大学研究で判明! オカルトと馬鹿にされた“パンスペルミア説”が現実に!のページです。宇宙人、エイリアン、国際宇宙ステーション、バクテリア、パンスペルミア説、東京薬科大学、山岸明彦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで