2つの異なる時間が重なる「シュレーディンガーの時計」は存在した! 実験で量子力学と相対性理論が融合へ!?

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画像は「Wikimedia Commons」より

 もちろん、計測される可能性のある時間の誤差は小さすぎて人間には気づけないものだが、この量子論的な時間の遅れの考え方は、高精度の量子時計に影響を与える可能性があるという。そして何よりも決定的なのは、効果を実験的に測定できる可能性が出てきたことだ。思考実験の中でしか扱えなかった分野の研究が、実際の科学的実験の対象になり得るのである。

「この論文が人々にラボでこの実験をやろうとするきっかけになることを願っています」とヴェドラル氏は提言している。

 そしてスミス氏は、量子的「時間の遅れ」の特徴を探すために、おそらく分光法を使用して光を分割するという実験的提案が近い将来に実行に移される可能性があることを示唆している。

「今後5年から10年でこれを見ることができるかもしれません。それは決してサイエンス・フィクションではないと思います」(スミス氏)

 謎に包まれた量子論的現象の解明の糸口が見つかったと言えるのかもしれない。実際に時が刻まれる“シュレーディンガーの時計”に期待したい。

参考:「Scientific American」、ほか

文=仲田しんじ

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