「死者の声」を聞くことができる透聴能力者の実態! 霊界との聴覚的コミュニケーションと平均年齢…科学的調査で判明
■平均21.7歳で最初に「死者の声」を聴く
スピリチュアル体験への没入の程度、および超常現象をどれほど強く信じているかを評価すると、透聴能力者は一般の人々よりもはるかに高いスコアを獲得した。
透聴能力者は他の人が自分のことをどう思っているのか気にする度合いが低く、また異常な幻覚を体験した傾向についても高いスコアを獲得した。そして聴覚現象における没入と傾向の度合いが高レベルの人は、より頻繁な透聴コミュニケーションの報告に関連していた。
また透聴能力者は平均年齢21.7歳で最初に透聴を体験したと報告している。しかしながら一方でスピリチュアリストの18%は「覚えている限り」において透聴体験をしたことがあると報告し、71%は最初の透聴体験の前に宗教運動としてのスピリチュアリズムに出会ったことがなかった。
研究者たちは、彼らのスピリチュアリズムへの信仰は周囲の影響力から後天的にもたらされたものではなく、その前からすでに当人の中で確信していたものであったことが示唆されるとしている。透聴体験は彼らの人生の早い時期からの“事実”であり、その後に出会ったスピリチュアリズムと有意義な一致がもたらされるため、信仰に似た思いを強くするということだ。つまり後から出会ったスピリチュアリズムに傾倒しているのではなく、それまでのスピリチュアル体験に一致する教義であるがゆえに崇拝を深めているのである。
研究チームのアダム・パウエル博士は、参加者にとってスピリチュアリズムの信仰は、彼らが実践的霊媒師として経験する特殊な子ども時代と頻繁な透聴現象の両方からもたらされているようであると言及している。
「しかし、これらの経験はすべて、人が十分に努力すれば死者と接触できる可能性を単に信じるこというよりも、特定の傾向や先天的な能力を持っていることに起因している可能性があります」(アダム・パウエル博士)
共同研究者であるノーサンブリア大学のピーター・モーズリー博士は、次のようにコメントしている。
「スピリチュアリストは人生の早い段階からポジティブで、しばしば“コントロール”した上で異常な透聴体験を報告する傾向があります。これらがどのように発展するかを理解することは、幻聴の苦痛またはコントロールできないほどの幻聴経験についての理解を深めるのに役立つ可能性があるため重要です」(ピーター・モーズリー博士)
ダーラム大学の研究者たちは現在、透聴能力者と霊媒師のさらなる調査研究に取り組んでおり、透聴能力者のこうした珍しい有意義な体験をより完全に把握すべく、医師と協力体制を構築しているということだ。
これまでは相いれない分野であったメインストリームのサイエンスとスピリチュアリズムだが、現象としての霊能力者を研究対象にすることで新たな知見がもたらされるのかもしれない。今後の研究の進展が興味深い限りである。
参考:「Gilmorehealth.com」、「Neuroscience News」ほか
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