宇宙開発史の完全タブー「幽霊宇宙飛行士」とは!?
宇宙開発史のタブー、記録から完全抹消された「幽霊宇宙飛行士」とは!? 軌道から外れ、宇宙船ごと見捨てられ… 犠牲者は膨大な数か!?
同じ1960年の9月27日になると、一層奇妙な事件が起きた。トルコ、スウェーデン、イギリス、そしてイタリアにある衛星追跡ステーションが、黒海付近のカプスティン・ヤール基地が宇宙と交信するのを確認したのだ。しかも、この宇宙船側から何か暗号めいた単語のような人の声が次々に発せられ、地上局と思われるところから同様な単語を用いた返事が応答されていたのだ。この交信はその後すぐに途絶えたが、ソ連当局からは何の発表もなかった。
さらに11月28日、イタリアのトリノにある衛星追跡ステーションやアメリカのテキサス州にあるアマチュア無線局、西ドイツのボッフム電波天文台がキャッチした信号はさらに深刻だった。このときは午前1時43分、午前2時55分、そして午前3時少しすぎの三回にわたり、ソ連の衛星からと思われるモールス信号や音声が受信されたのだ。モールス信号は「SOS、全世界へ、SOS、全世界へ…」と連打しており、最後にロシア語で「苦しい、助けてくれ」と叫ぶ声を最後に通信は途絶えた。
さすがにソ連当局も隠し通せないと観念したのか、無人衛星の打ち上げが行われたが失敗したと発表したものの、人間が搭乗していたとは決して認めなかった。
■人類初の偉業の裏にも不可解な事実
そして翌1961年4月12日、ユーリー・ガガーリンが有人衛星ボストーク1号に搭乗し、人類初の宇宙飛行に成功した。だが、このときの報道を確認すると、いくつか奇妙な点に気づく。
実は、ソ連の国内ではすでに打ち上げの2日前、4月10日に、有人宇宙船を打ち上げたという噂が広まっていたのだ。しかし、当局からは何の発表もなく、11日になるとこれは単なる噂に過ぎないとも考えられた。ところが12日になって突然ソ連は、ガガーリン少佐の飛行を発表した。この経緯を見ると、前述のハインラインの話にも何らかの根拠があったのではないかと思いたくなる。しかも、ソ連当局が発表したのは、実際の打ち上げから1時間後、つまり衛星が軌道に乗ったのを確認してからのことである。さらに飛行中、ガガーリンは二階級特進して中尉から少佐に昇進しているが、この背景には、ガガーリンが生還できる可能性は低いと政府高官が考えていたことがあるとも言われている。つまり、もしガガーリンの飛行が失敗していれば、彼自身も幽霊宇宙飛行士のひとりとして歴史の闇に葬られていた可能性があるのだ。
ガガーリン以後も、他国の衛星追跡ステーションがソ連領内からの宇宙船打ち上げを確認し、しかも機内から発した音声をキャッチしながら、ソ連政府からは何の発表もないという事案がいくつも報告されている。1961年に限っても、9月30日にはバイコヌール基地と交信する有人宇宙船の肉声がキャッチされ、男女1名ずつ搭乗していることが確認された。10月14日にもイタリアのトリノにあるステーションが男女の会話をキャッチしている。
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