スフィンクスの前脚に眠る「夢の碑」—— その石碑に刻まれた2体目の姿が、砂丘の下から見つかった!?

ギザの大スフィンクス。その巨大な前脚のあいだには、高さ4.2mの花崗岩の石碑がひっそりと立っている。「夢の碑(ドリーム・ステラ)」と呼ばれるこの石には、王位をめぐる不思議な伝説が刻まれている。
そしていま、この碑に刻まれた「ある奇妙な図像」が、最新のレーダー探査の結果と結びつき、静かな波紋を広げている。ギザの砂の下に、もう一体のスフィンクスが眠っているというのだ。
砂に埋もれた王子に、スフィンクスが囁いた約束
紀元前1400年頃、第18王朝のファラオ、トトメス4世の治世に刻まれたとされる夢の碑は、1818年に探検家ジョヴァンニ・バッティスタ・カヴィリアによって発見された。
碑文はこう伝える。まだ王子だったトトメスは、狩りの途中、砂に首まで埋もれた大スフィンクスの影で休んでいた。すると夢の中に太陽神として現れたスフィンクスが、自分を砂から掘り起こせば王位を約束すると告げた。王子はそれに従い、やがて本当に王位に就いた——。
もっとも、これは正統な後継者ではなかった可能性のあるトトメス4世が、自らの統治を神の意思として正当化するためのプロパガンダだった、とする見方が一般的だ。彼の兄たちは歴史から不可解に姿を消し、名前も削られているという。
ここで注目されるのが、碑に刻まれたスフィンクスが「2体」描かれている点だ。公式には神聖さを強調する慣習的な重複描写とされるが、これを文字通りの記録と捉え、ギザ台地に本当は2体目が存在したとする見方も一部にあった。


SARトモグラフィーが砂丘の下に捉えた「もう一体」
2026年6月、イタリア・ボローニャで開かれた研究発表の場で、その仮説を裏付けると称する探査結果が公開された。合成開口レーダー(SAR)を用いた地下探査だ。
主導したのは、SAR研究に30年を費やしたフィリッポ・ビオンディ氏とコッラード・マランガ氏。両氏は前年の2025年にも、同じ手法でギザ台地の地下に深さ700m超の巨大な構造物群が存在すると発表し話題を呼んでいた。今回の発見は、その調査の延長線上にあるという。
公開された断面画像には、地表の大スフィンクスと同じ胴体・頭部・前脚の輪郭が確認できたとされる。さらに、風化で失われた大スフィンクスの額の装飾——聖なるコブラ「ウラエウス」までが、そのまま残った状態で読み取れると主張された。
この構造物が眠るとされるのは、約33mに達する砂丘の「下」だ。この砂丘は1920年代、周辺の西方墓地の発掘で出た土砂が積み上げられてできたもので、もともと高位貴族の墓地だった一帯が排土の置き場となっていたという。

AIが弾き出した「確率」と、発掘という次の一手
こうした主張に必ずつきまとうのが、岩の陰影を顔や動物に見てしまう錯覚、パレイドリアの問題だ。これを排するため、ビオンディ氏らはスキャン画像を複数のAIに分析させたという。
Google GeminiやGrokに判定を委ねたところ、「スフィンクスである確率」は72%から96.5%という数値が示され、Geminiは人工物である確率を92%、自然地形である確率をわずか8%と回答したと伝えられる。ただし、これらは提唱者側が自ら行った分析であり、第三者の検証を経たものではない。
第二スフィンクスの位置は、もともと研究者ダミアーノ・ピラス氏(Damiano Piras)が、春分・秋分の太陽の位置関係や歴史的・宗教的な手がかりから割り出した仮説だとされ、氏はその成果を著書『The Dawn of a New Sphinx(新たなるスフィンクスの夜明け)』にまとめている。
研究チームは今後、エジプト当局にこの地点の発掘許可を申請する計画だという。夢の碑に刻まれた2体目の姿は、神話の装飾にすぎなかったのか、それとも砂の下に実在する記録だったのだろうか。
参考:YouTube、Greg Reese(Substack)、ほか
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2024.10.02 20:00心霊スフィンクスの前脚に眠る「夢の碑」—— その石碑に刻まれた2体目の姿が、砂丘の下から見つかった!?のページです。エジプト、ピラミッド、スフィンクスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
