【実録】首なし女の霊、左肩の痛み、人間の認知としての「関係妄想」とは? 大阪に潜む怪異!【第二回】

 歴史ある関西の中でも、とくに独自文化の色強い大阪南部から日々「怪談」を発信する男がいる。海老氏は自動車関連の仕事につく男性だ。本人はあくまで「創作」だというが…!?――宗教・オカルトの専門家・神ノ國ヲが突撃インタヴュー!

第一回

■警察まで目撃した首なし女

画像は「Getty Images」より

――結構な頻度で「怪奇現象」に遭遇されていませんか。

海老氏:いや、皆ほんまは日々経験してるけど、気にしてないから気付かないんですわ。東大阪のデカいネズミ(第一回)と同じで、そんなん笑い話になりますやんか。飲んでるときに何かおもろい話ないんかってなって、あ、そういえば、こんなことが……って話の中に案外エグいのが出てくる。

 たとえば、単身向けの小綺麗なマンションがあって。明るい日中ですよ。そこで一階廊下に、少し地味な印象のOLがおる。「あぁ、またいはるなぁ」って毎回見て思う。でも、そのOLさんね、首から先が無い。でも、それを見たときは、別に特別なことだとはなぜか思わなかった。恐怖も感じていなくて、普通のことなんですよ。住んでるときはそう思ってしまう。

 こんな話が突然思い出されることがある。なんで、こんなこと今まで忘れとったんやろうってね。凄いんが警察もその女見てるんですよ。でも、経験してても気にしてなければ気付かないんです。こんなキモチワルイもん、なんで忘れとったんやってね……。

――それは霊感ですよね?

海老氏:いや、まあギャンブルと一緒でな(笑)パチンコでも、これいくら突っ込んでも戻ってこうへんわってときあるやん。それと同じで、あぁ、この話、これ以上クビ突っ込んだらアカンわと思ったら、もうそれ以上聞かへんねん。そういう意味では、変な話はちょこちょこ聞いてるけど、途中までやったりするんよ。

 それに、どうせ、こういうのって聞いたところで「関係妄想」やねん。アレがあったからコレがあるってね。次から次へと関係ないことを妄想でつなげてしまうんや。基本どれもこれも関係ないですよ。

 ただね、一度だけ、これは関係あるんかもなってことがあった。

■右手の焼けた女の霊が

海老氏:若いころやから昔の話やけど、南海電車に乗って帰ってたわけ。疲れてるのもあったんやろうけど、何か視線を感じて。いまと違って当時の南海電車なんてチンピラがわざわざ向かいの席に座ってメンチ切って因縁つけて喧嘩売ってきよる。せやから目つぶってるんやけど、何か目線を感じる。チンピラやないし車内でもない。窓の外や。ありえへんよ、気のせいや。せやけど何かに見られとると。

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