中世ヨーロッパの残酷な拷問器具7選! 犠牲者の苦痛を長引かせて見せしめにした狂気の歴史

中世ヨーロッパの残酷な拷問器具7選! 犠牲者の苦痛を長引かせて見せしめにした狂気の歴史の画像1画像は、「NextLuxury」より

 5~15世紀の中世は成長と革新の時代だった一方で、世界各地には古代の伝統がまだ残っていた。当時の社会は、敵対者から情報を引き出したり、犯罪者を処罰したりするための方法として、拷問を受け入れられていた。拷問は、外観を損なうことで犠牲者に苦痛の記憶を刻み、同時に他者への見せしめとして機能した。こうした拷問で使用された怖ろしい拷問器具を7つ紹介しよう。

拷問器具1
ヘッドクラッシャー

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 ヘッドクラッシャーはその名の通り、犠牲者の頭蓋骨を砕くのに使われた拷問器具である。犠牲者の頭部を動かないように固定し、金属製のヘルメットを通して圧力をかけることができる。犠牲者の頭部はヘルメットとプレートの間に挟まれる。死刑執行人がハンドルを回すことでヘルメットが徐々に下がっていき、犠牲者の頭部を圧迫する。

 圧迫が開始すると、犠牲者は最初、頭、首、顔の部位に耐え難い痛みを感じる。脳は極度の損傷を免れるが、脳震盪によって全身の神経が刺激されるため、頭部以外にも激痛が生じる。さらなる圧迫によって顎骨や歯が砕け、この時点で拷問を終了したとしても、犠牲者には重篤な後遺症が残る。圧迫が続くと、眼球が飛び出し、最終的には脳が水のように噴き出す。粉々になった脳が外耳道を通って流れ出す頃には、犠牲者は既に死んでいる。

拷問器具2
鉄の処女

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 中世の拷問器具で有名なのが鉄の処女である。女性の形をした人形の内部は空洞で、その内部には無数の釘が植えられている。犠牲者を人形の中に押し込んだ後、ドアを閉めると、釘が犠牲者の体に突き刺される。釘は短いため、犠牲者はすぐに死ぬのではなく、時間の経過とともに出血する。

 鉄の処女の実在については長らく議論されてきた。中世からずっと後の1700年代後半、ドイツの哲学者ヨハン・フィリップ・ジーベンキースが、1515年にニュルンベルク市で鉄の処女が硬貨偽造者を処刑したとされる事件について言及した。その頃、鉄の処女がヨーロッパやアメリカの美術館に登場し始めた。これらの中には、1800年代初頭に制作され、1944年の連合軍の爆撃で破壊された、ニュルンベルクの鉄の処女が含まれていた。

 鉄の処女はフィクションの可能性が高いが、釘が植えられた箱については、5世紀に書かれたラテン語のキリスト教哲学書『神の都』に見られる。紀元前2世紀頃に共和政ローマで活躍した将軍マルクス・アティリウス・レグルスは、この箱に閉じ込められて拷問され、最終的に睡眠不足で死亡したという。鉄の処女の起源は古代に遡るのかもしれない。

拷問器具3
苦悩の梨

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 苦悩の梨は、一方の端に球根状の頭があり、もう一方の端に細い茎があり、その茎にネジが付いている拷問器具である。犠牲者の口の中に苦悩の梨の頭を入れ、ネジを回して頭が膨ませることで、犠牲者に苦痛を与える。

 苦悩の梨は、拷問器具としてではなく、強盗が被害者の口の中に押し込んで助けを求められないようにした可能性がある。苦悩の梨は鍵がなければそれを取り出せないため、被害者は警察に通報できず、しかも鍵を外してもらうために強盗へ金銭を支払わなければならなかったという。

 このような事例はあるものの、苦悩の梨が中世に実在したかどうかについては議論されてきた。現存している苦悩の梨の多くは出所は不明で、近年に製造された可能性が高いという指摘がある。1856年にルーヴル美術館に寄贈された用途不明の梨型の製品が拷問器具と誤認されたのかもしれないという説も提唱されている。

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