英最恐ポルターガイスト事件の当事者が告白! 体が浮き、カーテンが首に…

 イギリス最恐のポルターガイスト事件について、被害者が涙ながらに再び口を開いている――。

身体が浮き不気味な声が聞こえカーテンが首に巻き付く

 イギリスで起こった最も有名なポルタ―ガイスト事件の1つである「エンフィールドのポルターガイスト(Enfield poltergeist)」について、被害者がその壮絶な恐怖体験を再び語っている。

 ジャネットさんはきょうだいのマーガレットとジョニーとともに、イギリスで最も有名な超常現象事件の被害者である。

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「LAD Bible」の記事より

 英ミドルセックス州のエンフィールドの家屋で、1977年8月から始まった超常現象騒ぎは2年ほど続き、それまではまったく平凡な彼女らの家庭で、さまざまな不可解で恐ろしい出来事が次々と起こり、「エンフィールドのポルターガイスト」と呼ばれ映画化もされて大いに注目を集めた。

 騒々しい幽霊である“騒霊”が「ポルタ―ガイスト」だが、この事件のポルターガイストは、さまざまな騒動を引き起こしている。家屋ではたとえば壁や床をたたく音が鳴り響いたり、家具が動いたり、不審火によるボヤ騒ぎや、家の中のモノが壁を通り抜けたり、得体の知れない声が聞こえたり、人間が宙に浮かび上がったりと不可解で恐ろしい現象が次々と起こったのだ。

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画像は「Pixabay」より

 事件から数十年後、二人とも自分たちに起こったことは現実であるとまだ信じている。超常現象リサーチャーは家族の家を念入りに調査し、ジャネットさんたちから詳しく話を聞いている。

 2016年頃のインタビューでジャネットさんは次のように話している。

「身体が浮き上がり、不気味な声が聞こえ、その後、カーテンが首に巻き付く出来事が起こりました。それは私にとってきわめて命を脅かすものでした。これが人を殺す可能性があることを私に思い出させました」(ジャネットさん)

 ジャネットさんは自分がポルタ―ガイストのエネルギー源になっていたのではないかと後から思うようになったという。

「(霊は)自分のエネルギーを吸い取り、自分を利用するようになった気がします。『どうして私が?』と思うことがよくあります。要するに、私は利用され、虐待されたのです」(ジャネットさん)

 またポルターガイストを信じていない人たちには、彼女は次のように説明している。

「私は何が起こったか知っているし、それが現実だったことも知っています。もしこれが彼らに起こって、彼らが偽物よばわりされていたら、彼らはどのように喜ぶというのでしょうか?」(ジャネットさん)

少女が野太い男性の声で話しはじめた

 騒々しく危険なポルターガイスト現象のほかにも、当時まだ少女だったジャネットさんが野太い男性の声で不気味な発言を行う憑依現象が起きはじめて周囲を驚かせた。

 ジャネットさんはこの霊は以前にこの家に住んで亡くなった男性であると信じている。この憑依現象の間、ジャネットさんはこの男性が背後にいるように感じていたという。

 超常現象リサーチャーはこの現象にも着目し、男の声で話している最中のジャネットさんの口をテープで塞いでみたり、口に水を含ませてみたりもしたのだが、それでも話し続けたのである。

「なぜこれが私に起こっているのですか? なぜ私は選ばれたのですか? 私は取り憑かれていますか?」(ジャネットさん)

 このジャネットさんの憑依現象は常に“聴衆”がいるわけではないので、当時から疑いの声も多かったということだ。この少女は人々の注目を集めようとしてやっている“自作自演”ではないかという疑う人々も少なくなかったのである。

 ジャネットさんの妹のマーガレットさんも後に、自分で実際に憑依現象を見ていなかったら、自分も懐疑的になっていたと話している。

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画像は「Pixabay」より

 ジャネットさんはかつて起こったことの「約2パーセント」はフェイクであると語った。

「物事が起こる時と起こらない時がありました。何かが起こらなければ、失敗したと思うこともあるでしょう」(ジャネットさん)

 この家屋は前に住んでいてここで息を引き取った男性の霊が住み着いているということなのだろうか。ジャネットさんの母親は次のように述べている。

「確かに、家にはある種の存在感がありました。(家の中では)いつも誰かが私を見ているように感じました」(母親)

 一連のポルターガイスト現象は2年ほど続いたのだが、ある日を境に嘘のようになくなったのだった。このエンフィールドのグリーンストリート284番地の家屋には現在は別の家族が住んでいるが、名前を明かされることを望んでおらず公表は差し控えられている。今後再びこのような壮絶なポルターガイスト事件が起こることがあるのだろうか。

参考:「LAD Bible」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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