透視能力者「ジム・ワトソン」とは? 超能力捜査で活躍、行方不明者から埋蔵金まで

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画像は「Getty Images」より

 ジム・ワトソンは、カリフォルニア州ロサンゼルス在住の超能力者であり、行方不明者を捜索するサイキック捜査官として、日本のテレビ番組などに出演もしたため、ご存じの読者もいることだろう。プロフィールによれば、その能力はFBIやロス市警も公式に認めたものであると紹介されている。

 ワトソンの能力はいわゆる透視能力であり、個人が身につけているものから、映像や音などをその能力で捉えるといったものであるという。透視能力として思い浮かべるものに千里眼があるだろう。

 千里眼は、通常の手段を用いずに遠隔地の光景を知ることができる能力とされているが、透視の場合はより広く捉えられている。遮蔽物に隠れていたり裏返されたりしているものを当てるほか、特定人物の過去や未来を見抜くことも含まれている。

 彼が自身の能力に目覚めたのは4歳のころ、叔父の死を予知したことがきっかけであったという。当時は、たとえば男の子が自転車から転げ落ちるシーンが能力で見えると、そのあと本当に男の子が自転車から転げ落ちてしまうといった、ネガティブなものばかりが見えていたという。30代になって本格的に自らのパワーを再認識し、以後超能力者としての活動するに至った。現在は「メタフィジカルESPセンター」においてリーディングやヒーリングを主に行なっており、時折来日もして活動しているという。

 日本では幾度かテレビ番組に出演している。昭和59年ごろ、透視によって身元不明人や行方不明者を捜索するという番組にて出演し、青木ヶ原樹海の遺体数体から生前の居住地や名前などを透視し、また某県で発生した遺体なき殺人の遺体捜索を生中継で行ない衣服や凶器らしきものが発見された。平成2年に放送された特番では、少女誘拐事件、男性失踪事件、ひき逃げ殺人など複数の事件の透視を行ない、その中のいくつかは番組内で証拠と思われるものが発見された。この他、赤城山で徳川埋蔵金の発見を目的とした番組にも登場した。

 時代的に見れば、日本が超能力ブームの全盛ともいえる時代に登場した人物であった。ユリ・ゲラーなどに比べると、大々的なメディア展開などを行なわず、ひっそりとした印象を与える。流行の中で持て囃されていた彼の透視は、当時の日本をどう見ていたのか気になるところである。

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文=にぅま(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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