呪術師が顔も知らない泥棒にハチの大軍を送り込む! 実際にハチが犯人を襲撃、本物の魔術か?

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画像は「Getty Images」より

 魔法や魔術師というとファンタジー作品の中にしか登場しないものと考えがちだが、海外ではいまだにその存在が信じられているところもある。

 先日、アフリカのケニアにて強盗被害に遭った女性が盗まれたお金を取り戻すため、呪術師に助けを求めたところ犯人が手痛い目にあったという驚くべき事件の報告が寄せられた。

 9月27日、キテンゲラという町に向かうバスに乗っていた女性が2人組の窃盗犯に所持していた10万シャラ(約700ドル)を盗まれてしまった。被害者の女性は警察に被害届を出したが、やがて自らの手で解決することを決意。地元の呪術師に助けを求めることにした。ここで言う呪術師は、いわゆるウィッチドクター(呪術医)と呼ばれるもので、薬草などの伝統的な方法で怪我や病気を治したりする人物だ。病気だけでなく探し物やちょっとしたトラブルも解決してくれるそうで、そういった場合には人智を越えた魔法や呪術を使うのだという。女性の頼みを聞いた呪術師は、犯人に蜂の大群をけしかけると約束してくれたという。

 不思議なことに、その数時間後に何千匹もの蜂に群がられながら通りをさまよっている男性2人が発見され、通行人たちを驚かせる事態となった。「悪事を働いた者に蜂を送り込む」というのは呪術師の手法として広く知られているものであるため、即座に周囲の人たちも彼らが何らかの犯罪行為を行ったと悟ったそう。蜂は改心したり盗んだものを持ち主に返せば去っていくことも知られていたため、犯人らは当初、被害者の家を見つけて金を返そうとしたという。しかし見つけることができなかったため、結局警察署を訪れて盗んだ金を返したそうだ。

 ちなみに男たちにたかっていた蜂は彼らの手元から金がなくなると、あっという間に飛び去ってしまったという。ちなみに呪術師は彼らの顔も所在も知らなかったという。また、分蜂期でもない蜂が一カ所に、しかも動き回る人間に集まるとは考えにくい。いったいどうやって人間に大量の蜂をまとわせたのか、その原理はまだ解明されていないそうだ。

「こんなことは見たこともないし、信じたこともないが、我々の目の前で実際に起こったことです」とキテンゲラ警察署OCSのデイビッド・シャニ氏は語っている。

参考:「Unexplained Mysteries



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文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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