場違いな豪邸、北朝鮮版「ポツンと一軒家」の正体とは? 衛星写真からわかった意外な事実…

地球上は人間が容易に立ち入ることのできない場所が多く存在するが、Google MapsやGoogle Earth等の地図アプリのおかげで家に居ながらにして遠く離れた場所を見ることができるようになった。たとえば入国が難しい国であっても、衛星写真ならば国内の様子を確認することも可能だ。
そんな入国が難しい国の一つ、北朝鮮の様子を見てみると、非常に興味深いものが確認できると海外で話題になっている。
首都平壌の東にある森の中に、場違いなほど立派な屋敷が存在する。しかし衛星写真から見ても屋根はひどく錆び付き、損傷している様子。写真を拡大してみると、屋根の一部は完全に損壊しているため建物の構造や内部にも深刻な損傷がありそうだ。庭には見事な水場があったようだが、既に流れは枯れて自然に埋もれている。正に北朝鮮版の「ポツンと一軒家」状態になっているこの屋敷は一体何なのか。
海外で北朝鮮に関する情報を集めているサイト『北朝鮮リーダーシップ・ウォッチ』によると、この邸宅はもともと現総書記の金正恩の父である金正日のものだったという。しかも主に住んでいたのは、過去に日本に密入国し、2017年に暗殺されたと言われているあの金正男だったそう。
同サイトの創設者であるマイケル・マデン氏は、この邸宅が使われていたときの状況や敷地内の被害状況についても詳述している。それによると、内部には韓国や日本だけでなくイギリス、アメリカのチャンネルが見られる衛星テレビや、小さな映画館まで備わっていたという。映画好きで知られる金正日総書記が個人的に収集した何万本もの映画の中から好きなものを上映することができたそうだ。シェフやコックが24時間待機し、屋内プールやレクリエーション施設もあった。
邸宅の片側には太東江が流れ、もう片側には森が広がっていた。しかも邸宅の敷地内には、北朝鮮の他の地域から連れてこられたシカやさまざまな動物が飼育されていたという。この屋敷の大きな特徴のひとつは、人工の滝だ。
「滝の前には魚が泳ぐ池があり、滝には朝鮮半島の著名な山々、この場合は白頭山と金剛山の岩が使われていた」とマデン氏は語る。
相当な豪邸だが、現総書記の金正恩にとってこの屋敷は「思い入れも価値もほとんどなかっただろう」とマデン氏は述べる。
「この邸宅はそもそも、故金正日が金正男、叔母、母方の祖父母、いとこたちのために用意したものです。金正恩と妹の金与正、そしてその家族は平壌中心部にある別の住居に住んでいました。金正恩本人はこの場所に興味はないだろうし、おそらく屋敷がまだそこにあることを思い出すこともほとんど無かったでしょう。金正日は一夫多妻制であったため、彼は家庭を転々としていました。金正恩の立場から想像してみて下さい、この屋敷は父親のもう一つの家族の住居なのです。金家の家族はそれぞれの家族をお互いに軽蔑して見ていたため、どれだけ豪華であっても省みることはなかったのでしょう。」
マデン氏によれば、金正男は1980年代から1990年代にかけてこの土地に住んでいたと考えられる。最後に滞在したのは2000年代半ば、おそらく2007年のこととみられている。この頃になると金正男は北朝鮮国外にいることが増えたため、屋敷からも足が遠退いていたようだ。なお、衛星写真からは、2019年の終わり頃には邸宅の基本的なメンテナンスが行われた形跡があったものの、資金が枯渇したようで現在は「事実上放棄」されている様子がうかがえるという。北朝鮮国内の「ポツンと一軒家」は、何とも物悲しい結末になりそうだ。
参考:「Daily Star」
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勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)の記事一覧はこちら
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