【JFK暗殺陰謀論】「第二の銃撃者の可能性」最新のAIによる「最も可能性が高く、もっともらしい説明」

 1964年に実施された元アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの暗殺に関する公式調査は、一応は合理的かつ信頼できる回答を提供した。しかし、一部の人々は第二の銃撃者の存在を主張している。そしてなんとAIも、ケネディを巡る「第二の銃撃者」の陰謀論を「最も可能性が高い」と指摘しているのだ。

 1963年11月22日、テキサス州ダラスで警護車列の中のケネディは、リー・ハーヴェイ・オズワルドによって近くの6階建ての窓から狙撃され死亡した。少なくともこれが公式の見解である。しかしこの事件以来、彼自身の妻が関与している、さらにはUFO隠蔽作戦の一環としての暗殺だったなど様々な陰謀論が蔓延している。

 そんな中、矛盾する目撃者の証言と不透明な調査がこの混乱を引き起こしたと、GoogleのAIチャットボットであるGoogle Bardは述べている。そして、結末の中で最も可能性が高いものと問われた際、AIは興味深い発言をした。

 AIは「この事件に対して最も可能性が高く、もっともらしい説明」として、ウォーレン委員会によって特定された独立狙撃犯リー・ハーヴェイ・オズワルドが唯一の暗殺者ではなく、少なくとももう1人の銃撃者と共謀したと示唆している。

「第二の銃撃者説を支持するいくつかの要因がある。まず、暗殺の最も包括的な視覚記録の一つであるザプルーダー・フィルムの音響分析は、ウォーレン委員会が結論づけた2発ではなく、3発の銃声があったことを示唆している」とAIは説明した。これは3つの異なる銃声を聞いたと報告した複数の目撃者の証言と一致する。

 さらにAIは次のように付け加えた。「第二に、ジョン・コナリー・テキサス州知事とケネディ大統領を撃った弾丸の軌道は、オズワルドが主張された射撃位置であるテキサス教科書倉庫の6階から単独の銃撃者が発砲したとするならば説明が難しい。「魔法の銃弾(Magic Bullet)」説は、1発の弾丸がケネディとコナリーの両方に7つの傷を負わせたと主張しているが、その非現実性から広く批判されている」

魔法の銃弾(英語: Magic Bullet):オズワルドが発射した3発のうち、証拠物件399として押収された弾丸が、ジョン・F・ケネディと同乗していたジョン・コナリー知事に合わせて7か所の傷を負わせたという判断を示した。このため、この銃弾は魔法の銃弾(英語: Magic Bullet)と通称されることになった。(Wikipediaより引用)

 その日の写真やビデオでは、近くの草むらに見知らぬ人々がいるのが映っている。これも陰謀論を後押ししているのかもしれない。

「ケネディ大統領の車列が進んでいた場所、ディーリー・プラザの草むらの丘にいた未確認の人物の存在が、第二の銃撃者に関する疑念をもたらしている」とAIは結論づけた。複数の目撃者が草むらの丘から銃声が聞こえたと報告し、写真は暗殺に関与した可能性のある個人の存在を示唆している。

 最後にAIは「第二の銃撃者説は、矛盾や未解決の問題を持っているものの、ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺を巡る不一致や曖昧さに対してよりもっともらしい説明を提供している。この事件の複雑さを完全に理解し、暗殺の背後にある真実を解き明かすためには、利用可能な証拠のさらなる調査と分析が必要である」と述べている。
 
 果たして、世紀の暗殺事件の真相が解明される日はくるのだろうか。

参考:Daily Star

(文=青山蒼)

TOCANA編集部

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