自分の発明で命を落とした偉大な発明家9人の最期が凄まじい!

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 私たちは、日常的に過去の発明の恩恵を受けて生活をしている。テスラによる交流電気、ライト兄弟による飛行機、パスツールによる低温殺菌法――。ところが、自分の発明によって命を落とした発明家たちも数々存在する。

1. トマス・ミジリ―:1889-1944

 ミジリ―はアメリカの機械技術者、化学者。テトラエチル鉛を添加したガソリン(ハイオク有鉛ガソリン)、やフロンを発明した。


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画像は「Wikipedia」より

 1940年にポリオを発症。後遺症のため、ベッドから起きる際に綱と滑車をつかった仕掛けを考案して使用していたが55歳の時、この仕掛けに絡まって窒息して亡くなっているのが発見された。

2. フランツ・ライヒェルト:1879-1912

 20世紀初頭、仕立て屋であったライヒェルトは着用できるパラシュートの開発に取り掛かった。1912年、彼はそのパラシュートのテストをエッフェル塔で行うことを許された。

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Big Think」の記事より

 彼はエッフェル塔の第1デッキ(高さ57m)から飛び降りたが、パラシュートは開かず地上に激突、死亡した。

関連記事:パラシュートが開かずに転落死した発明家!エッフェル塔から飛び降りたフランツ・ライヒェルトの映像公開=仏

3. ウィリアム・ブーロック:1813-1867

 1865年にブーロックはリチャード・マーク・ホーが発明した輪転印刷機を改良し、その素晴らしいスピードと効率化で印刷業界に革命をもたらした。

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Big Think」の記事より

 しかし数年後、彼は自分の発明したプレス機に足をはさまれ、その傷が元で1週間後に死亡した。

4. バレリアン・アバコフスキー:1895-1921

 アバコフスキーは、「エアロワゴン」と名付けられた航空機エンジンとプロペラ搭載の高速レールカーを発明した。これは元来、高位のソ連当局者を運ぶことを意図して造られた。

 1921年、モスクワからトゥーラまでエアロワゴンの試運転が行われ無事到着したが、モスクワへの帰路でエアロワゴンは高速で脱線、アバコフスキーを含む6人が死亡した。

5. ヘンリー・スモリンスキー:1933-1973

 ノースロップ工科大学航空工学学校で学んだヘンリー・スモリンスキーは、友人のハル・ブレーキと空飛ぶ自動車の「AVEミザール」を開発。

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Big Think」の記事より

 1973年、AVEミザールはカリフォルニアでテスト飛行を行ったが失敗。搭乗していたスモリンスキーとブレーキの2人は死亡した。このテスト飛行は映画『007 黄金銃を持つ男』に採用するためだったという。

6. マックス・ヴァリエ:1895-1930

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ロケットカーに乗ったヴァリエ By Daderot at en.wikipedia – Transferred from en.wikipedia by SreeBot, Public Domain, Link

 ヴァリエは1920年代のドイツロケット愛好家団体宇宙旅行協会の創立者。

 1928年から1929年にかけて、彼はフリッツ・フォン・オペル(オペル社創業者の孫)のために多くのロケット推進車と航空機を開発した。1930年5月、ヴァリエがベルリンでアルコール燃料エンジンをテスト中に爆発が起き、即死した。

7. ホレス・ローソン・ハンリー:1823-1863

 アメリカ南北戦争時に初の戦闘用潜水艦を開発した技師。


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H・L・ハンリーの絵。ジョージ・S・クックが1863年に撮影した写真をもとに描かれた 画像は「Wikipedia」より

 1863年、この潜水艦は訓練中に再浮上できずハンリーと乗員が溺死。現在、同艦「H・L・ハンリー」はサウスカロライナ州のウォーレン・ラッシュ・コンベンションセンターに展示されている。

8. マリー・キュリー:1867-1934

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1920年ごろに撮影されたマリ・キュリーの写真 アンリ・マニュエルcdn-images-1.medium.com, パブリック・ドメイン, リンクによる

「キュリー夫人」として有名なマリー・キュリーは、放射性元素であるラジウムとポロジウムを発見し「放射能」という用語を新たに生み出し、X線の発明にも大いに寄与した。

 キュリーの今までの科学と物理の常識を揺るがすような研究は、2つのノーベル賞を彼女にもたらした。しかし当時、放射性物質の危険性はよく知られておらず、キュリーは研究中に被ばくし再生不良性貧血となり、これが元で死亡した。

9. ファラリスの雄牛:古代ギリシア時代

 伝説によると、シチリア島の僭主であったファラリスに真鍮鋳物師であったペリロスが「真鍮の牛」と呼ばれる拷問道具を献上した。

 その真鍮の牛は空洞で、中に人間を入れて腹の下で火を燃やしてあぶり殺すと言う恐ろしいものであった。ファラリスはまずペリロス自身が試すよう命じ、彼は自分の発明品の最初の犠牲者となったという。

 こうしてみると、多くの発明家が自ら発明・開発したものによって若くして亡くなっていることがわかる。天才である彼らがもっと生きていれば、さらに驚くべき発明がなされていたのではないだろうか。

※関連記事:残虐な処刑方法「ファラリスの雄牛」シミュレーションが明かす“最悪の死に方”

参考:「Big Think」、ほか

 

※当記事は2017年の記事を再編集して掲載しています。

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