激しく体が震える謎の奇病「ディンガディンガ」とは…?300人以上が歩行困難に=ウガンダ

画像は「X」より

 東アフリカ・ウガンダの一部地域で、謎の奇病「ディンガディンガ」が流行し、300人以上が感染しているという。この病気は、高熱と激しい体の震えを引き起こし、歩行困難になることもあるという。一体、この奇病の正体は何なのだろうか?

ディンガディンガ:女性や少女に多く発症、原因不明の奇病

 地元住民によって「ディンガディンガ」と名付けられたこの奇病は、ブンディブギョ地区で発生し、女性と少女に多く発症している。インドのニュースメディア、パンジャブ・ニュース・エクスプレスによると、症状は発熱と「過度の体の震え」で、歩行が困難になるほど深刻な場合もあるという。これまでのところ死亡例は報告されていない。地域の保健担当官であるキイタ・クリストファー医師は、この病気は抗生物質で治療可能だと述べている。

 クリストファー医師は公衆衛生上のアドバイスとして、「症状を和らげるためにハーブ療法を試す人がいますが、この病気を治療できるという科学的証拠はありません。私たちは特別な治療法を用いており、患者は通常1週間以内に回復します。地元の人々には、地区内の医療施設で治療を受けることをお勧めします」と付け加えた。

 彼はさらに、このアウトブレイクは同地域に限定されており、ブンディブギョ以外ではこの奇妙な病気の事例は記録されていないと述べている。サンプルはウガンダ保健省に提出されたが、保健省はまだこの病気に関する公式声明を発表していない。

アフリカで相次ぐ謎の病気:「疾病X」への懸念

 一方、コンゴ民主共和国は、発熱、頭痛、咳、鼻水、体の痛みを引き起こす別の未知の病気に苦しんでおり、次の疾病Xになる可能性があるという懸念が高まっている。疾病Xとは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックのような世界的危機を引き起こすのに十分なほど有害である可能性のある、仮説上の未知の病原体である。

 10月下旬以降、クワンゴ州のパンジ保健区域で、約400件の謎の病気の症例が報告されており、主に5歳以下の子供が罹患している。症状には、発熱、咳、鼻水、頭痛、体の痛みなどがある。世界保健機関(WHO)はこれまでに少なくとも71人の死亡を登録しており、深刻な栄養失調がこの危機を悪化させているという。

 アフリカで発生した謎の奇病。その正体と影響は未だ不明だが、我々は新たな感染症の脅威に常に備えておく必要がある。今後の動向に注目し最新情報に注意を払っていきたい。

参考:Daily Star、ほか

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文=深森慎太郎

人体の神秘や宇宙の謎が好きなライター。未知の領域に踏み込むことで、日常の枠を超えた視点を提供することを目指す。

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