「ロシアのポパイ」ついに限界か?オイル注入で得た“バズーカ腕”の手術へ・・・

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画像は「Daily Star」より

 自らの上腕二頭筋にオイルを注入し、異常なまでに膨れ上がった腕で注目を集めてきたロシア人男性がいる。キリル・テレシン、28歳。その異様な風貌から「ロシアのポパイ」、あるいは「バズーカアーム」の異名を持つ彼は、インターネット上で大きな話題を呼んできたインフルエンサーだ。

 しかし、その無謀な肉体改造はついに限界を迎えたようだ。健康状態を懸念する声が絶えない中、テレシンはついに病院に担ぎ込まれ、「除去手術」を受ける事態となった。

危険な肉体改造の末路

 テレシンは、ボディビルダーが筋肉の形を整えるために使う「シンソール」のような自家製の混合物を腕に注入し、まるでアニメキャラクターのような巨大な上腕二頭筋を作り上げていた。その姿をSNSで誇示することで、彼は多くのファンと、それと同じくらいの批判的な視線を集めてきたのだ。

 そんな彼の奇行が、ついに深刻な結果を招いた。数日前、テレシンは自身のインスタグラムに、病院のベッドらしき場所で撮影した写真を投稿。膨れ上がった片腕には痛々しく包帯が巻かれ、そこからは液体が滲み出ているようにも見える。写真には「上腕二頭筋の除去手術」という短いキャプションが添えられていた。

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画像は「Daily Star」より

 長年にわたり彼の健康を案じてきた家族や友人、そしてファンの声に、彼もようやく耳を傾ける気になったのだろうか。

繰り返された警告と家族の憂い

 実は専門家は、彼の危険な行為に対して以前から警鐘を鳴らしていた。2018年、ロシアの医師エフゲニー・リリン氏は「すぐにではないが、将来的に腕を切断する可能性が非常に高い」と断言。「ある日、腕に膿瘍(うみが溜まる症状)ができ、そこから炎症が広がり、脳卒中のリスクさえある」と、その深刻な危険性を指摘していたのだ。

 彼の母親イリーナさんもまた、息子の「変身」に強く反対していた一人だ。彼女はテレビ番組で、息子を「オンラインのモルモット」と呼び、その行動を嘆いていた。しかし、こうした周囲の心配をよそに、彼は危険な行為を止めなかった。

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画像は「Daily Star」より

「自業自得」の声と、本人の告白

 手術を報告する投稿に対し、SNSでは様々な反応が寄せられている。「自業自得だ。誰も驚かないだろう」「これからどうやって稼ぐんだ?」といった辛辣なコメントが並ぶ一方で、「手術の成功と回復を祈っている」と彼の身を案じる声も少なくない。

 テレシンは以前にも、詰まった上腕三頭筋から壊死した筋肉を除去し、溜まった液体を排出する手術を受けている。その際、彼は自身の健康問題が「自分の愚かさのせいだ」と認めていた。

 20歳で兵役を終えた後から始めたというこの肉体改造。その代償は、あまりにも大きいものだったようだ。

参考:Daily Star、ほか

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