古代エジプトの“恐るべき刑罰” ― 猫殺しは即死刑、墓泥棒は串刺し… ピラミッドの裏に隠された暗黒史

ピラミッドや黄金のマスクといった華やかなイメージとは裏腹に、古代エジプト社会には、現代の我々からは想像もつかないほど、厳格で、時に残虐な刑罰が存在した。神聖なる動物を殺した者、不貞を働いた者、そして自らの子供を手にかけた者…。彼らを待ち受けていた、恐るべき罰の数々を見ていこう。
猫殺しは、問答無用の「死刑」

古代エジプトにおいて、猫は女神バステトの化身として、極めて神聖な存在とされていた。そのため、猫を殺すことは単なる動物虐待ではなく、神々への冒涜と見なされ、極刑に値する大罪だったのだ。
古代ギリシャの歴史家ディオドロス・シクロスは、その恐るべき実態をこう記している。「たとえ誤って猫を殺してしまったとしても、死刑は免れない。民衆が群れをなして犯人の家に押し寄せ、裁判を待つこともなく、極めて残酷な方法で処刑するのだ」。彼は、あるローマ人が誤って猫を殺してしまった際、王の役人が助命を嘆願しても、民衆の怒りを鎮めることはできず、惨殺されたという事例を記録している。
不倫の代償―鼻を削がれる妻、鞭打たれる夫

古代エジプトでは、不倫に対する罰は、男女で大きく異なっていた。
不貞を働いた妻が受ける罰は、「鼻を削ぎ落とされる」という、あまりに残酷なものだった。これは、女性としての美しさを永久に奪い、社会的な烙印を押すための、極めて屈辱的な刑罰だった。一方で、夫の方は「1000回の鞭打ち」という、激しい苦痛は伴うものの、恒久的な傷が残るわけではない罰で済まされた。
ただし、男性側が悪質なケース、例えば人妻を力ずくで犯したような場合には、去勢という最も重い罰が科された。これは、暴行、誘拐、そして血統の混乱という、3つの大罪を一度に犯したと見なされたためである。
我が子を殺めた親への、最も陰惨な罰

親子間の関係においても、古代エジプトの法は容赦なかった。もし親が自らの子供を殺めてしまった場合、死刑にはならなかった。しかし、それよりも陰惨な罰が待っていた。それは、「殺した子供の遺体を、3日3晩、抱き続けなければならない」というものだ。この罰は、犯した罪の重さを、その身をもって償わせるための、極めて精神的な拷問であった。
逆に、子供が親を殺した場合は、さらに残虐な処刑が待っていた。鋭い葦で指の大きさほどに肉を削ぎ取られた後、棘のベッドの上で生きたまま焼かれるという、想像を絶する苦しみの中で死んでいったという。
王家の墓泥棒は「串刺し刑」
王家の墓を暴くことは、神々への最大の侮辱とされ、最も重い罰である死刑が科された。捕らえられた盗掘者は、手足を棒で殴られる拷問(バッソナード)を受け、自白を強要された後、ファラオの命令によって処刑された。その方法は、時に「串刺し刑」という、極めて残虐なものだったという。
古代エジプトの刑罰は、単なる犯罪抑止だけでなく、神々が支配する世界の秩序を維持するための、極めて重要な社会システムだった。そこには、現代の我々とは全く異なる、彼ら独自の死生観と倫理観が、色濃く反映されているのである。
黄金に輝く文明の影で、かくも厳格な法と秩序がナイルの秩序を守っていたのだ。
参考:Ranker、ほか
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