AI頭脳が操り“垂直離着陸”する次世代戦闘ドローン「X-BAT」― その不気味な機体が戦場を支配する日

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画像は「Daily Star」より

 ワシントンで、ある不穏な航空機がベールを脱いだ。その名は「X-BAT」。それは、AIという“頭脳”によって自律的に飛行し、敵を攻撃する次世代の戦闘ドローンだ。

 ミサイルを搭載し、人間のパイロットなしに空を舞うこの機体は、SF映画で描かれてきた未来の戦争が、今、現実のものになろうとしていることを物語っている。

滑走路不要の“AI頭脳”搭載戦闘機「X-BAT」の驚異的な性能

「X-BAT」を開発したのは、米国のディープテック企業「Shield AI」。この機体を制御するのは、「Hivemind」と名付けられたAIブレインだ。Hivemindによって、X-BATは人間のパイロットなしに、自律的な判断で任務を遂行する。

 その性能は驚異的だ。航続距離は約3700km、最大飛行高度は約1万5000メートルに達し、敵のターゲットを精密に攻撃することが可能。さらに、この機体の最大の特徴は、垂直離着陸(VTOL)能力を持つことだ。これにより、滑走路のない洋上の艦船や遠隔地のジャングルなど、あらゆる場所からの作戦展開が現実のものとなる。

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画像は「Daily Star」より

「AI操縦」と「垂直離着陸」―史上初の組み合わせがもたらす戦略的優位性

 X-BATは、単独でのスパイ活動や電子戦から、有人戦闘機の僚機(ウィングマン)として協同作戦を行うことまで、幅広い任務に対応できる。通信が途絶えがちな敵地深くへも侵入し、自律的に連携戦術を実行する能力を持つという。

 Shield AIの社長兼共同設立者であるブランドン・ツェン氏は、「『AIによる操縦』と『垂直離着陸』という2つの要素が、次世代航空機の形で一つになったのはこれが初めてだ」と語る。

 垂直離着陸機自体は1950年代から存在したが、それらはすべて人間のパイロットを必要としていた。AIという“魂”を吹き込まれた無人戦闘機は、これまでの軍事戦略の常識を根底から覆す可能性を秘めているのだ。

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画像は「Daily Star」より

戦争の未来を変えるのか?AIが兵士の命を救うという理想

 Shield AI社の以前の航空機とは異なり、X-BATはミサイルも搭載可能な、純粋な「戦闘用」ドローンとして設計されている。これは、AIが本格的に戦闘の主役となりうる時代の到来を示唆している。

 Shield AIのCEO、ゲイリー・スティール氏は、この軍事技術の目的を次のように語る。「人々を危険にさらすリスクを減らすことで、兵士の命を救うことができると、私たちは確信しています」

 危険な任務を人間の代わりにAIが担う。それは、戦争における理想的な未来像の一つかもしれない。しかし、自律的に判断し、攻撃を行うAI兵器の登場は、同時に新たな倫理的な問いを私たちに突きつけることにもなりそうだ。X-BATは、その両義性を象徴する存在として、世界の空に飛び立とうとしている。

参考:Daily Star、ほか

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