【死の報復システム】「私が暗殺されれば自動で核が飛ぶ」 金正恩が法制化した“究極の道連れスイッチ”

北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)総書記。常に暗殺の恐怖に怯え、移動には厳重な装甲列車を使うほどのパラノイア(偏執狂)として知られる彼が、ついに「究極の防衛策」にして最悪の道連れシステムを法制化した。
それは、「もし自分が暗殺されたら、自動的に核ミサイルが発射される」という、まるで冷戦時代のB級映画やスパイ小説に登場するような「死の報復システム」である。
「私が死ねば核が飛ぶ」 恐るべき憲法改正
英紙「The Telegraph」の報道によると、平壌で開催された最高人民会議において、北朝鮮は核兵器政策に関する憲法の修正を採択したという。韓国の国家情報院が韓国政府高官へのブリーフィングで明らかにしたところによれば、改訂された第3条には次のように記されている。
「国家の核武力の指揮統制システムが敵対勢力によって危険にさらされた場合、自動的かつ即座に核攻撃が開始される」
これは非常にシンプルで恐ろしいメッセージだ。つまり、アメリカや韓国の特殊部隊が金正恩氏の首をとった(あるいは指揮系統を破壊した)瞬間、誰の承認を得ることもなく、あらかじめプログラムされた核ミサイルが関係国へ向けて発射される仕組みを法的に明文化したのである。
これにより、金正恩氏は地球上で「最も殺してはならない(殺せば世界が終わる)男」へと自らを昇格させたことになる。
イラン指導部への精密攻撃が引き起こした「恐怖」
なぜ今、北朝鮮はこのような極端な法整備を急いだのか。韓国・国民大学の歴史・国際関係の専門家であるアンドレイ・ランコフ教授は、その理由を「イランの惨劇」に対する北朝鮮の強烈な恐怖感だと指摘している。
アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃は、驚異的なスピードとピンポイントの精度でイランの指導層を次々と排除した。遠く離れた平壌でそのニュースを見ていた金正恩氏と側近たちが、「明日は我が身かもしれない」と震え上がったのは想像に難くない。
もっとも、ランコフ教授は「アメリカがイランで行ったような精密攻撃を北朝鮮で成功させるのは極めて困難だ」とも付け加えている。北朝鮮は国境を完全に封鎖し、外国人の動きを厳しく監視し、インターネットではなく閉鎖された「イントラネット」を使用している。イランの指導者の居場所を特定したような高度な情報収集(インテリジェンス)を北朝鮮で再現することは、事実上不可能に近いという。
とはいえ、猜疑心の塊である金正恩氏にとって、わずかなリスクすら許容できなかったのだろう。
海へ、そして国境へ——加速する核の脅威
「死の報復システム」の導入と同時に、北朝鮮は物理的な核の脅威も劇的にエスカレートさせている。
「Wall Street Journal」によれば、金正恩氏は最近、北朝鮮初の核搭載可能な軍艦「チェ・ヒョン」を視察した。この軍艦は今年6月にも実戦配備される予定だという。
核ミサイルを地上だけでなく「海(軍艦や潜水艦)」にも分散配置されれば、アメリカや韓国が発射前にすべての拠点を特定して無力化することはさらに困難になる。まさに「見えない脅威」の拡大だ。
陸上でも緊張は高まっている。北朝鮮は韓国との国境沿いに、射程37マイル(約60km)を超える新型の155mm自走榴弾砲を配備する計画を進めている。これが配備されれば、韓国の首都ソウルの中心部が完全に射程圏内に収まることになる。

毎年10〜20発の核兵器を増産中!?
そして何より恐ろしいのが、核兵器そのものの数だ。
国連の核監視機関である国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設での活動が急増しており、核兵器の生産において「非常に深刻な」進展を見せていると警告している。
2024年初頭の時点で、北朝鮮は約50発の核弾頭を組み立て済みだと推定されている。さらに、最大で70〜90発の核兵器を製造できるだけの核分裂性物質をすでに保有しており、韓国の推定によれば、現在も「毎年10〜20発の核兵器を作れるペース」で物質を生産し続けているというのだ。
「私が殺されれば、この大量の核が自動で火を噴くぞ」。金正恩氏が世界に突きつけたこの究極の脅しは、単なるハッタリではない。追い詰められた独裁者が握る「死のスイッチ」を前に、国際社会はかつてないほど危険なチキンレースを強いられているのかもしれない。
参考:UNILAD、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊【死の報復システム】「私が暗殺されれば自動で核が飛ぶ」 金正恩が法制化した“究極の道連れスイッチ”のページです。北朝鮮、金正恩、核ミサイル、報復などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
