脳コミュニケーションの時代到来か? ― 驚異の科学的読心術、心の先読みも

秘密にしていた考えが悟られてしまっている! ――いわゆる「思考盗聴」体験は、誰にも話していないばかりか独り言ですらつぶやいてはいない“胸中”の中身が、何者かに汲み取られてしまっているという強い思い込みである。いや、決して思い込みなどではなく現実に行なわれているのだ、という主張も一部で根強いのだが、今やその有無について議論をする必要もなさそうだ……。なぜなら科学的“読心術”が実用化されるのも、そう遠い未来のことではないからだ。
■“心の声”の解読に成功

米カリフォルニア大学バークレー校の神経学研究チームは、人の脳裏に浮かぶ“心の声”を解読し、言葉に翻訳できるプログラムを開発した。この画期的な技術は、会話能力を奪われた脳性麻痺患者や“閉じ込め症候群”の人々とのコミュニケーションの道を拓くものであると期待されている。
“心の声”の解読方法とはいったいどんなものなのか? 本格的な研究を前に、研究チームはてんかんの治療のために脳に電極棒を埋め込んでいる患者が人の話を聞いているときの脳の活動を記録した。この記録を分析することで、スピーチ中の話者の特定の音声(周波数)が側頭葉の特定のニューロンの反応を引き起こしていることを発見した。そしてこの研究をもとに、言葉を用いて思考を巡らせている時や、文章を読解している時、あるいは他人のスピーチを聞いて理解している時など、言語使用時の脳活動は同じであるという仮説を立てて独自のコンピュータ・アルゴリズムを作成した。このアルゴリズムの目的は話者の音声を識別し、発せられた言葉を特定することである。
そしてこの仮説は実証されることになる。研究チームが2011年に行なった最初の実験では、てんかん手術を経験している7人の被験者に童謡(ハンプティ・ダンプティ)や第16代大統領・リンカーンのゲティスバーグ演説、第35代大統領・ケネディの就任スピーチの文章を字幕で表示したスクーリンを見せ、その時の脳内の活動を分析した。具体的には、スクリーンに映し出された字幕を前に、
1. 大声を出して読み上げる
2. 黙読する
3. 見るだけで何もしない
という3つの作業を指示しそれぞれの状況下での脳活動の様子を追ったのだ。
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊脳コミュニケーションの時代到来か? ― 驚異の科学的読心術、心の先読みものページです。脳、神経、仲田しんじ、脳会話、読心術などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
科学最新記事
人気記事ランキング11:35更新
- ・「時間そのものが消滅する日」と、宇宙の“思ったより早い”終わり方
- ・脳から18cmの「生きた虫」! 数年前の“生食”が招いた悪夢の正体
- ・“反重力装置”「ディーンドライブ」の謎
- ・専門家が断言「ダイアナ妃は死ぬはずではなかった」
- ・サメの白子を食べると「股間がエイリアンになる」と判明
- ・未来を言い当てたSF小説10選!
- ・3番目の恒星間天体「3I/ATLAS」は“エイリアンの探査機”か?
- ・1万2000年前、超古代文明は「彗星衝突」で滅んだのか?
- ・山奥に現れた「巨人の扉」の正体とは?
- ・AIは「終末兵器」になりうるのか?“核攻撃をためらわない”思考回路
- ・ニュース生放送中に“謎の手”が出現!キャスターも戦慄
- ・「時間そのものが消滅する日」と、宇宙の“思ったより早い”終わり方
- ・歌舞伎町でヤクザを12人も血祭りに
- ・【独占インタビュー】予約2年待ちの霊能者「岡本雅之」が明かす“運命の変え方”! 人生の選択肢を増やす『超次元エネルギー』とは?
- ・脳から18cmの「生きた虫」! 数年前の“生食”が招いた悪夢の正体
- ・「9月は地震の月になる」カリスマ予言者が警告!
- ・“反重力装置”「ディーンドライブ」の謎
- ・謎の「クラゲ型UFO」が同時多発? 衝撃の映像と“不可解な現象”
- ・専門家が断言「ダイアナ妃は死ぬはずではなかった」
- ・サメの白子を食べると「股間がエイリアンになる」と判明