顎が胸まで伸びた男! 重さ6kg完全切除へ=スロバキア
アゴに超巨大腫瘍を抱えていた男性が、ついに完全切除のための最終手術に臨む予定であるとして海外メディアが沸いている。詳細についてお伝えしよう。
今月20日、英紙「The Daily Mail」などが報じたところによると、話題の男性とはスロバキア共和国北部、マルチンという街に暮らすステファン・ゾレイクさん(47)。
彼の身体に異変が現れたのは、まだ20代前半のことだった。首の周囲(両耳からアゴにかけて)の組織が徐々に肥大化し始め、やがて約6kgもの巨大な腫瘍が形成されてしまったのだ。
医師はこの症状を「マーデルング病(多発性対称性脂肪腫症)」と診断するも、良性腫瘍であったことや、ゾレイクさんの持病を考慮した上で、切除手術までは踏み切れずにいた。しかし配管工や自動車整備工として働く彼にとって、もはや腫瘍は仕事に支障をきたすほどの大きさだった。結果、ゾレイクさんは退職へと追い込まれ、年金で細々と暮らすことを余儀なくされてしまう。
そんなゾレイクさんに希望の光が射したのは、昨年6月のこと。骨格や筋肉にかかる負担も限界であると判断したマルチン大学病院のイゴール・ホモラ医師によって、ついに切除手術が執り行われたのだ。5時間に及ぶ手術を経て、彼はようやくスリムなアゴを取り戻した。そして今回、病変した細胞を完全に取り除き、再発を防ぐための最終手術が行われようとしている。
「去年の手術は私の人生を変えてくれました。なぜもっと早く切除手術が受けられなかったのか……。しかし、今はとにかく幸せです」
「街で指をさされることはなくなりましたし、友人と飲みに行くこともできるようになりました」
「誰よりも家族に助けられています。彼らが私の支えなのです」(ゾレイクさん)
妻と2人の子どもへの感謝も忘れないゾレイクさん。治療終了まであと一歩だ。手術が無事に成功することを祈りたい。
(編集部)
参考:「The Daily Mail」、「The Daily Mirror」、ほか
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