臭いニオイを嗅ぎながら勉強すると記憶力が超絶アップすると判明！ 悪臭が記憶を定着させる研究がスゴい！

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■嗅覚に訴える“悪い思い出”は記憶に残る

　実験では思春期と成人期の参加者に、それぞれ特殊なマスクを着けた状態で一連の画像を見てもらった。画像は2つのコンセプトで分けられており、1つは椅子などの物体、もう1つは雪山などの景色である。

　そしてどちらかのコンセプト映像を見せられている間、参加者のマスクからは不快な悪臭が発せられた。つまり参加者にとって、物体か景色のどちらかを見た体験が“悪い思い出”になったのだ。

　ちなみに“悪臭”といってもその感じ方は人それぞれなので、研究チームは事前のテストで参加者たちの嫌いな臭いをチェックして割り出している。

　24時間後、参加者には前もって知らせずに見た画像をどれくらい記憶しているかを測るテストが行われた。

　収集したデータを分析した結果、思春期と成人期のどちらの実験参加者においても、悪臭を嗅ぎながら見た画像グループのほうがよりよく記憶できていることが確かめられたのだ。嗅覚に訴える“悪い思い出”もまたより強く記憶に残るということになる。

「研究結果は、悪臭が思春期と成人期の両方で記憶力を増強する可能性があることを実証しており、私たちはどのように学習すべきか、また、ポジティブな、あるいはネガティブな経験をどのように記憶しているのかを研究する新しい方法を示す形になりました」（キャサリン・ハートレイ助教授）

　たまには気分を変えて、悪臭漂う部屋で勉強してみるといいことがあるのかもしれない!?

参考：「ZME Science」、「Neuro Sciencenews」、ほか

文＝仲田しんじ

仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター　@nakata66shinji

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