「死の直前に幽霊が訪ねてきた」ワシントンポストが臨死体験を掲載!
「ふと顔を上げたら、ベッドの端に男が座ってたんだ。第一次世界大戦の軍服を着て、変なヘルメットをかぶってた。暗闇の中で、そこだけ光に包まれてたんだよ」そこまで言うと、エヴァンは泣き出し、同時に笑い出した。
「彼は“愛”を持って私を見てたんだ。俺はそれを感じることができた。それまで愛なんてものを感じたことなんかなかったのに。俺は自分には価値があると感じた。痛みや残酷さが現実ではないかのように。世界がどれだけ救いようがなく残酷に見えても、ある次元では『人は皆、愛されている。皆、つながっている』と実感できたんだ」(エヴァン)
これがエヴァンに起こった最初の超常現象だった。幽霊は来るたび、無言で愛を語り、安らぎと平穏を与えたという。
「戦争が終わってからは、彼の訪問はなくなったね。数年後、母が亡くなった後で遺品の整理をしてたら、古い写真を見つけたんだ。彼だった。裏を見ると、母の字で『カルビンおじさん、第一次世界大戦中に死亡、1918年』と書いてあったよ」(エヴァン)
「それと、今日あなたの機嫌がいいのと何か関係ある?」スコットさんは訊いた。
「彼が帰ってきたんだ」エヴァンは窓の外を見つめながらつぶやいた。「昨夜、ベッドの足元で彼を見た」。
しかも、今回は言葉を話したという。
「俺と一緒にここにいると言った。そのときが来たら、丘を越えるのを手伝ってくれると言ったんだ」(エヴァン)
■「世界は目には見えない愛にあふれている」
エヴァンの話を聞いたスコットさんは、35年前の記憶が鮮明に蘇ってきたという。まだシラキュース大学の大学院生で、真夜中、アパートで眠っていたときのことを。サイレンの音で叩き起こされたと思ったが、あたかも部屋の中で鳴り響いてるかと思うくらいの大音量だったという。心臓がバクバクしたが、同時に寝ぼけてるとも思ったそうだ。
すると、アパートの外で救急救命士2名の声が聞こえたという。
「早くここに持ってきてくれ」と片方が呼び、アスファルトの上を担架がガラガラ運ばれる音がしたそうだ。
「外で何かトラブルが起きてるのではと思い、カーテンを開けました。でも、静かな夜でした。駐車場には何も動きがなく、無人だったんです」(スコットさん)
夜明け前、父から電話があった。数時間前に、叔父のエディが自動車事故で亡くなったという知らせだった。
大変な一日が終わり、夜になってようやく「あれは一体なんだったのか」と考える余裕ができたスコットさん。
「キッチンのテーブルに古いラジオが置いてあったんですが、たまにスイッチが切れたり入ったりって半分壊れていました。で、自分の頭の中で疑問が渦巻きだすと、ビートルズの『Let It Be』が、いきなり鳴り出したんです。ファンではないので、それまで曲をじっくり聴いたことはありませんでした。でも、そのときは耳を傾けたんです。音楽と言葉が、まるで別世界のような安らぎと心地よさで私を満たしてくれました。曲が終わり、その直後ラジオは切れました」(スコットさん)
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