ユタの血を引く霊能者の修行内容を公開! 手順を間違えたら目眩と吐き気…神仏と「妖し」の違いとは?
高江洲 拝むにしても、それぞれの神様にきちんとした正式な手順があるんです。その手順を間違えるのは大変失礼なんです。師匠に連れられて、ある神社に参拝へ行きました。もちろん初めてですから最大限の敬意をもって拝礼しましたよ。しかし私が手順を間違えた。その途端、目眩と吐き気がして立っていられなくなったんです。師匠がいうんです、「どうだった?」と。つまり師匠は私がミスを犯すことまで知っていて、神仏への礼儀を踏まえないとどうなるか、それを体験させるために連れて来たんです。ただ拝むだけではないんです。
また拝みや祓いのためには肉食をやめて節制断酒し、心身を浄めなくてはなりません。神仏の前にお願いに出るのですから欲にまみれて獣臭いままでは駄目なんですね。だから相談者さんが「近くにいるなら美味しい食事でも!」と誘って下さることも多いんですが、全部お断りすることになります。
――高野山にも参拝されたと?
高江洲 修行の一環で、高野山にもご挨拶に伺いました。入った途端、樹々の上からは「妖し」がこちらを眺めているし、そこに眠る人々からも、かなりの圧を感じました。そして高野山奥之院御廟です。弘法大師空海が今なお瞑想される場所です。その前に来た瞬間、身体が勝手にひざをつきました。奇妙な言い方ですが、人間ではなく神様にお会いした感じです。平伏拝礼のち、ただただ感謝が溢れてきました。光に照らされた感覚とでもいいましょうか。
せっかく沖縄から高野山まで出てきたので、他にも諸々と回って伺いたいと思っていましたが、奥之院御廟で言葉に尽くせない経験をしたので、もう完全に満足してしまって、そのまま帰路につきました。
――神仏と霊は何が違いますか?
高江洲 あくまで私の実感ですが、仏様は古くからいらっしゃる存在です。神様は人が成っていくものと考えています。獣型の神は人間由来ではないことが多いように思います。神様でも人型と獣型とあるのですが、獣型は神の眷属である場合が多いんですね。それは、やはり本能で動いてしまうから、まだ神になれないという印象です。では「妖し」とは何かといいますと、もともとは呪い、うらみ・つらみだったり、動物霊が変化したものが多いですね。竜神は、天候とサイズや能力から考えて地球上の動物由来ではないですし、蛇が竜神になるわけではないです。あくまで私見ですよ。
これらに対して、霊は、元人間です。そして霊能者も人間です。自分がされて嫌なことは霊にもしない。死者を嘲らず挑発しない。弔いと敬意の心をもって接することが大事です。それぞれに専門があるのですが、ユタやトキの本来の仕事は、元人間や神仏と交渉し問題を解決することです。普通の人が関わらなくてもよい世界ですが、問題が起こってしまったときのために、私のような人間がいるんです。皆さんは深入りしないほうが良いですよ(苦笑)。
ーーありがとうございました。
高江洲さんのTwitter:@Kumadakumagoro1
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2024.10.02 20:00心霊ユタの血を引く霊能者の修行内容を公開! 手順を間違えたら目眩と吐き気…神仏と「妖し」の違いとは?のページです。ユタ、沖縄、霊能者などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで