拷問級の騒音! 全ての音を反射する「世界一騒々しい部屋」に挑戦したYouTuber

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画像は「LADbible」より

 先ほど、「世界一静かな部屋」に挑戦した海軍兵士の記事を掲載したが、今回はその逆、「世界一騒々しい部屋」に挑戦したYouTuberの模様をお伝えしたい。世界一騒々しい部屋では一体、人間はどのようになってしまうのだろうか。

残響室の仕組みと恐怖

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画像は「LADbible」より

 一見すると、ポストモダンアートの展示室のような、何の変哲もない空間に見えるこの部屋。しかし、その見た目とは裏腹に、耳にとっては拷問のような場所である。

 この部屋は残響室と呼ばれ、全ての表面が音を反射するように設計されている。そのため、室内はどこでも同じ音量の音が響き渡り、まるで音の洪水に閉じ込められたような感覚に陥るのだ。

 この残響室は、皮肉にも「世界一静かな部屋」と同じ、アメリカ・ミネソタ州のオーフィールド研究所に存在する。

 静寂によって精神を蝕む無響室とは対照的に、この残響室は、耐え難いほどの騒音で人を苦しめるのだ。自分の臓器の音が聞こえるほどの静寂に身を置くより、こちらの方が不快に感じる人もいるかもしれない。なんとも恐ろしい部屋である。

YouTuberの挑戦と限界

 インターネットの世界では、注目を集めるためなら、どんな苦痛にも耐える人々が後を絶たない。YouTuberのライアン・トラハン氏もその一人だ。彼は、この残響室でどれくらい耐えられるかを実験することにした。

 ミネソタに到着したトラハン氏は、オーフィールド研究所のオーナーであり、音響の専門家であるスティーブ・オーフィールド氏から、残響室の仕組みについて説明を受けた。

「残響室は、ほぼ100%音を反射する部屋です。そのため、部屋のどこにいても、音量は変わりません。話す声が大きければ大きいほど、状況は悪化します」とオーフィールド氏は説明した。

 実験ではスピーカーからクラシック音楽を流し、トラハン氏が耐えられなくなるまでの時間を計測することになった。

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画像は「LADbible」より

 開始から1分も経たないうちに、トラハン氏は明らかに不快感を示し始めた。2分が経過する頃には、感覚過負荷により耳を塞がざるを得なくなった。気を紛らわせるために歩き回ったり、ダンスをしたりもしたが、結局3分37秒でギブアップした。実験後、トラハン氏は騒音レベルが高すぎてじっとしていられなかったと振り返っている。

 この実験は、音が人間に及ぼす影響の大きさを改めて示すものとなった。静寂もまた苦痛だが、耐え難いほどの騒音もまた、人間にとって大きなストレスとなるのだ。何事もほどほどが良いようだ。

トラハン氏の動画

参考:LADbible

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文=深森慎太郎

人体の神秘や宇宙の謎が好きなライター。未知の領域に踏み込むことで、日常の枠を超えた視点を提供することを目指す。

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