『チャイルド・プレイ』のチャッキーは実話ベースだった!?実在する呪いの人形“ロバート”
元祖“呪いの人形”と言っても過言ではない映画チャイルド・プレイの「チャッキー」。殺人鬼がブードゥー教の秘術で、自分の魂を人形に移したことで殺人人形チャッキーは誕生したが、実はそのネタ元となった実話があることをご存じだろうか?今回は、呪いの人形“ロバート”をご紹介しよう。
■呪いの人形ロバート
1906年、ロバート・ユージーン・オットーという名の少年に奇妙な人形が贈られた。ロバート少年は一目でその人形を気に入り、自分の名前をつけて、母親にこう言った。「今から僕のことはジーンと呼んで。だってロバートがそう言うから」。
ジーン(ロバート少年)のことをよく知るコリ・コンヴェルティト氏によると、彼らは「不健康な関係」を結んでいたという。
「ジーンはその人形をどこにでも持っていきました。彼は人形が生きていて、まるでそれが自分であるかのように、1人称を使って話していました」(ヴェルティト氏)
それから奇妙な出来事が起こるようになった。家具がひとりでに倒れたり、おもちゃが引き裂かれたりするようになったのだ。そしてある日、両親はジーンがベッドの上で恐怖に怯えている姿を目撃する。一体何があったのか問い詰めると、彼は「ロバートがやった」と答えたという。
それからも不思議な出来事が続いたため、ついに家族も人形が元凶だと考えるようになった。オットー家に居候していた叔母の提案で、ロバートは鍵付きの箱に入れられ、屋根裏部屋に隠されることになった。だが翌日、叔母はベッドの上で謎の死を遂げたのだ。
ジーンと離され、閉じ込められたことに怒った人形がやったと確信したオットー夫妻は、すぐロバートをジーンに返したという。
ジーンは大人になってからも、ロバートを手放さず、どこに行くときも一緒だったという。家族の食卓にもロバートを同席させるなど、その偏愛ぶりは異常で、結婚生活にも支障をきたすほどだったそうだ。
1974年にジーンが亡くなると、オットー家の自宅はマートル・ロイターという女性に買われた。ロバート付きで。
ロイターによると、家では奇妙な足音や笑い声が聞こえ、ジーンの名を口にするとロバートの表情が変化したという。さらに、ロバートは部屋の間を移動する能力があったというから恐ろしい。
1994年、ロバートはフロリダ州にある「イースト・マーテロー博物館」に寄贈され、今もガラスケースの中に展示されている。来館者はロバートがいる部屋に入る前に挨拶をし、写真を撮る前にロバートに許可を得ることが義務付けられている。それには理由がある。
ガラスケースの周りには来館者やファンからの手紙が陳列されているが、どれも過去にロバートを無許可で撮影し、報復に遭った人々からの謝罪文なのだ。
「ロバート、大きな声で写真を撮っていいか聞かなくてごめんなさい。その時から、夫が指輪に嵌め込まれていた1カラットのダイヤモンドを失くし、私は肩の筋肉を断裂してしまい、娘の結婚式はキャンセルになりました。全ては私が家に帰るまでに起こったことです。本当にごめんなさい。どうか許して下さい。ただでさえ人生は苦しいのですから。心を込めて、キャシー」
チャッキーと同じように、ロバートの中には犯罪者の魂でも閉じ込められているのだろうか? 興味は尽きないが、触らぬ神に祟りなし……興味のある読者には自己責任で無許可撮影に臨んでいただきたい。
参考:10 Daily、Wikipedia、ほか
※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊『チャイルド・プレイ』のチャッキーは実話ベースだった!?実在する呪いの人形“ロバート”のページです。チャイルド・プレイ、チャッキー、呪いの人形などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで