CIAの「暴動マニュアル」がヤバすぎる…プロ市民を雇って”殉教者”を作り、政府を転覆させる恐るべき手口

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「自然発生的に見えたあのデモは、実は裏で誰かが操っていたのかもしれない」──そんな陰謀論を現実のものとして裏付けるような、衝撃的な機密文書が明るみに出た。

 それは、米中央情報局(CIA)が1983年に作成した、外国政府を転覆させるための暴動計画マニュアルだ。全92ページにわたるその文書には、デモを暴力的な暴動へと発展させるための、恐ろしく具体的な手口が記されていた。

偽りの「民衆の怒り」を作り出す心理作戦

「心理作戦(Psychological Operations)」と題されたこの文書は、まさに反政府運動の教科書だ。その目的は、CIAが敵視する国の政府に対し、あたかも「民衆の怒りが爆発した」かのような、自然発生的な暴動に見せかけて体制を揺るがすことにある。

 その手口は実に巧妙かつ冷徹だ。

■プロの扇動家を雇う:まず、金で雇った犯罪者や「扇動家」を使い、少数民族や学生といった特定のグループの不満や怒りを計画的に煽り立てる。

■組織への潜入:労働組合や学生団体に工作員を潜入させ、内部から組織を乗っ取り、反政府的な思想を植え付けていく。

■「殉教者」の創出:デモの現場では、訓練された扇動家が暴力沙汰を引き起こす。狙いは政府への憎悪を掻き立てるための「殉教者(犠牲者)」を作り出すことだ。

■武装プロパガンダ:ゲリラ兵は地域社会を助けるなど友好的に振る舞い、自分たちの武器が民衆を守るためのものであるとアピールし、信頼を勝ち取る。

■スローガンと演説:「正義の暴力」といったシンプルで感情的なスローガンを用い、群衆の心理を巧みに操る。

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画像は「Daily Mail Online」より

 文書には「我々の運動の心理装置は、これらの内部工作員によって、決定的な瞬間に『正当化された暴力の熱狂』へと転化しうる精神状態を準備する」と、その最終目標がはっきりと記されている。

冷戦時代のニカラグアで実践された「シナリオ」

 この恐るべきマニュアルが最初に想定していた舞台は、1980年代の中米ニカラグアだった。当時、米国はニカラグアのサンディニスタ政権をソ連・キューバ寄りの共産主義政権と見なし、その転覆を画策していた。CIAが支援する反政府ゲリラ「コントラ」に、この「心理作戦」の手法を教え込み、国内を混乱させようとしたのだ。

 しかし、この計画は最終的に失敗に終わる。CIAの思惑通りに大規模な暴動は起きず、コントラ反乱軍も決定的な勝利を収めることはできなかった。サンディニスタ政権は、その後1990年の選挙によって平和的に政権の座を明け渡している。

 計画は失敗したとはいえ、この文書はCIAが世界各地で反政府運動を扇動するための「手引書」として、その後の活動に影響を与え続けた可能性が指摘されている。

現代に蘇る陰謀論? SNSで拡散する「プロ市民」疑惑

 40年も秘密にされてきたこの文書が、なぜ今、再び注目を集めているのか。それは現代の抗議活動との関連を疑う声がSNS上で広がっているからだ。

 最近、米ロサンゼルスで起きた反トランプ政権デモを巡り、「参加すれば高額な報酬が支払われる」といった内容の広告がネット上に出回ったことが、この疑惑に火をつけた。一部の人々は、このCIAの古いマニュアルが現代の米国内でも使われているのではないかと主張している。

 もちろん、CIAが現在の米国内の抗議活動に直接関与しているという直接的な証拠は一切ない。しかし、かつてCIAがソ連の評判を落とすためにイタリアで偽旗作戦(敵の仕業に見せかける作戦)を行い、多数の民間人を犠牲にした「グラディオ作戦」のような前科があることも事実だ。

 この文書の存在は、私たちが目にする「民衆の怒り」が、必ずしも純粋なものではない可能性を突きつけている。何が真実で、何が仕組まれたものなのか。情報が錯綜する現代において、その見極めはますます困難になっているのかもしれない。

参考:Daily Mail Online、ほか

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