宇宙人は「紫色のバケモノ」!? 地球外生命体の常識を覆す最新研究

UFOや宇宙人の話題になると、決まって登場するのが「リトル・グリーン・メン(緑色の小人)」だ。SF映画やポップカルチャーに刷り込まれたこのイメージだが、どうやら我々は宇宙人の“パーソナルカラー”を根本から間違えていたのかもしれない。
コーネル大学の最新研究によると、地球外生命体が存在する惑星は、緑色ではなく「紫色」に染まっている可能性が高いというのだ。
緑色の植物が光合成を行う地球とは全く違う、紫色のバクテリアが支配する異星の生態系。宇宙生物学の最前線が描き出す「紫色のエイリアン」とは。
赤色矮星の光を浴びて育つ「紫の植物」
我々の地球が「青い海」と「緑の大地」を持っているのは、植物が「クロロフィル(葉緑素)」を使って太陽の光(赤と青の光を吸収し、緑の光を反射する)からエネルギーを作り出しているからだ。
しかし、宇宙に存在する地球型惑星の多くは、我々の太陽よりも冷たく暗い「赤色矮星」の周りを回っている。そこでは、可視光線よりも「赤外線」が多く降り注いでいるのだ。
コーネル大学のリージア・フォンセカ・コエーリョ氏率いる研究チームは、この環境下で生命がどう進化するかをシミュレーションした。
彼らが目をつけたのは、地球の熱水噴出孔や淀んだ池などに生息する「紅色細菌(パープル・バクテリア)」だ。これらの細菌は、酸素を必要とせず、低エネルギーの赤外線を使って光合成に似たプロセスを行うことができる。
もし、赤色矮星を回る酸素の少ない惑星に生命が誕生したなら、地球の緑の植物との生存競争がないため、この紫色のバクテリアが惑星全体を覆い尽くして大繁殖する可能性が高いという。
つまり、遠くからその星を望遠鏡で見れば、地球のような青や緑ではなく、不気味な「紫色の光の指紋」が検出されるはずなのだ。

太古の地球も「紫色」だった?
実は、「紫色の星」は決してSFの絵空事ではない。メリーランド大学の2022年の研究によれば、初期の地球も紫色だった可能性が高いという。
クロロフィルが進化する前、太古の地球の微生物は「レチナール」という光感知分子を使って太陽光を吸収していた。レチナールは緑の光を吸収し、赤と紫を反射するため、当時の地球は人間の目には「紫色」に見えたはずなのだ。
その後、酸素濃度の上昇とともに、より効率的にエネルギーを作れるクロロフィル(緑色)の植物が覇権を握り、地球は現在の姿になった。
しかし、進化の時計の針が違うタイミングで止まっている惑星や、太陽の光の成分が違う惑星では、今も「紫の世界」が広がっている可能性は十分にある。
「空飛ぶ紫色の人喰いモンスター」がやってくる?
現在建設中の欧州超大型望遠鏡(ELT)などが稼働すれば、遠くの系外惑星から発せられる「紫色の光の指紋」を実際に観測できるようになると期待されている。

我々が宇宙に向けて放っているメッセージを、紫色の森に潜む紫色の生命体が受け取っているとしたら……。
次に地球にやってくるUFOから降りてくるのは、「リトル・グリーン・メン」ではなく、1950年代のアメリカのヒット曲に登場するような「空飛ぶ紫色の人喰いモンスター(Flying Purple People Eater)」かもしれない。
緑色のエイリアン・グッズを買い込んでいるオカルトファンは、今のうちに紫色のアイテムに買い替えておいた方がよさそうだ。
参考:Popular Mechanics、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊宇宙人は「紫色のバケモノ」!? 地球外生命体の常識を覆す最新研究のページです。宇宙人、エイリアン、赤色矮星、紫などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで