【奇妙な愛】等身大の″布人形”と結婚6周年…浮気も子どもの誘拐事件もあった波乱の結婚生活

結婚記念日に、夫婦で寄り添う笑顔の写真をSNSに投稿する。どこにでもある光景だが、隣に写っている夫が等身大の布でできた人形だとしたらどうだろうか。
ブラジル在住のメイリヴォーニ・ロシャ・モラエスさんが、布人形「マルセロ」との結婚6周年を祝う投稿を公開し、海外で話題になっている。マルセロとの出会いから「子ども」の誕生、そして浮気騒動まで、彼女が語ってきた結婚生活は想像以上に波乱万丈だ。
ダンスの相手がいない娘のために、母が縫った「運命の人」
2人のなれそめは、ある日のダンスだった。一緒に踊ってくれる相手が見つからなかったモラエスさんのために、母親が等身大の布人形を手作りしてくれたのだという。
それがマルセロだった。ひと目見た瞬間から、モラエスさんはすっかり心を奪われてしまったそうだ。
そして迎えた6周年。彼女は記念日の投稿で、マルセロと共に過ごした6年間の愛を振り返り、彼を選んだことは人生最良の決断だったと感謝をつづった。添えられた写真には、マルセロと並んで微笑む彼女の姿が写っている。
彼女のInstagramのフォロワーは約17万4000人。マルセロとの生活ぶりを日々発信し続けている。
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「子ども」の誘拐事件から浮気疑惑まで、波乱の結婚生活
モラエスさんの発信によれば、2人の間には「子ども」もいる。過去には、息子の布人形「マルシーニョ」(ポルトガル語で「小さなマルセロ」の意味)が何者かに連れ去られ、犯人から身代金を要求されるという事件まで起きた。幸い、マルシーニョはのちに無事に彼女のもとへ戻ってきたと報告されている。
夫婦関係にも試練はあった。彼女は過去の取材で、マルセロが何度も浮気を繰り返していると打ち明けている。それでも、家族がいる以上は子どもたちのために別れるわけにはいかず、許してきたのだという。浮気が発覚した際、ちょうど「妊娠」が分かったため許したこともあったそうだ。
もっとも、怒りや悲しみは隠していない。マルセロは変わると約束するが信じられないとこぼし、周囲から「ただの人形だ」と言われても、布でできていることは承知の上で、彼は人を操るのがうまいのだと主張していた。
一時は真剣に別れも考えたが、最終的にはもう一度チャンスを与え、毎週の夫婦カウンセリングに通う道を選んだと明かしている。誓いを新たにする予定もあったというから、本人にとっては紛れもなく本気の結婚なのだ。
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「人形に魂が宿る」という感覚は、日本人にも馴染み深い?
モラエスさんのこうした関係の背景には、「対物性愛(オブジェクトフィリア)」があるとされる。人間ではなく、物に対して恋愛感情や性的な魅力を感じる性質のことだ。海外では、エッフェル塔と「結婚」した女性の例などがよく知られている。
モラエスさん自身も、マルセロが生身の人間でないことは理解している。そのうえで、彼には魂があると信じているという。
この感覚は、日本人にとって案外遠いものではないかもしれない。長く大切にされた道具には「付喪神」が宿るとされ、役目を終えた人形は今も寺社で供養される。人形をただの布や綿として扱えない感覚は、私たちの文化にも根付いているのだ。
浮気に悩み、子どもの無事を喜び、記念日には感謝を伝える。相手が布人形であることを除けば、6年間の歩みはどこにでもいる夫婦そのものだ。母が縫った一体の人形に魂が宿っているのかどうか、確かめる術はない。ただ、彼女の愛だけは本物の夫婦にも負けていない。
参考:LADbible、ほか
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